YouTubeは昨日、YouTube TVというテレビサービスの提供開始を発表しました。このストリーミングサービスは、ABC、CBS、FOX、NBC、ESPNなど40以上のネットワークを網羅し、YouTube Red Originalsも含まれています。今春の提供開始時には、月額35ドルで、契約などの縛りはありません。

YouTube TVは、リリース時に標準のYouTubeアプリとは別の新しいアプリとして提供されます。昨日のブログ投稿ではiOSアプリについて触れていますが、Apple TVアプリについては言及されていません。

YouTube TV は、モバイル、タブレット、パソコンなど、あらゆる画面で視聴できます。Google Chromecast または Chromecast built-in TV を使えば、テレビに簡単にストリーミングできます。YouTube TV は Android と iOS の両方でご利用いただけます。

これは単なる見落としかもしれませんが、大画面で視聴するにはChromecastデバイスが必要になるようです。確実なことは、リリースまで待つ必要があります。同様に、iOSアプリがiPadのピクチャ・イン・ピクチャやSplit Viewをサポートするかどうかも現時点では不明です。Apple TVアプリやiPad専用機能がないと、これらのデバイスで主に動画を視聴する人にとって、このサービスは魅力が薄れてしまうでしょう。

YouTube TVの最大のセールスポイントの一つは、無制限のストレージを備えたクラウドDVRが搭載されていることです。何でも録画でき、ストレージ容量を気にする必要がないのは素晴らしいことです。特に、多くの従来のケーブルテレビや衛星放送サービスとは異なり、YouTubeのDVRはモバイルデバイスでもテレビでも問題なく動作するはずです。ただし、このDVRには録画から9ヶ月でコンテンツが消去されるという小さな制約があります。

YouTube TVは、大手ネットワークを従来のケーブルテレビに似たパッケージにまとめた、一連のテレビストリーミングサービスの最新版です。Sling TVが最初に市場に参入した大手企業で、その後PlayStation VueとDirecTV Nowが続き、Huluも近々独自のサービスを提供すると発表しました。YouTube TVが既存の競合サービスに対して優位に立つ点の一つは、毎日10億時間もの動画コンテンツを配信してきた経験です。YouTubeは、主要なスポーツイベントなどで多くのユーザーにリーチできるよう、このサービスをスケールアップしていくことに何の問題もないでしょう。

先日、Club MacStoriesのニュースレターで、ケーブルテレビを解約して衛星放送を終了した経緯についてお話ししました。そのため、YouTube TVのようなストリーミングサービスがこれまで以上に魅力的に感じています。iPad機能やApple TVアプリがない可能性は懸念材料ですが、YouTubeの実績を考えると、他のどの競合サービスよりも魅力的に感じます。YouTubeはストリーミング動画の分野で確かな実績を残しているので、このサービスを試すのが楽しみです。