本日開催されたAwe Droppingイベントにて、Appleは同社のハイエンドワイヤレスイヤホンの次世代モデルとなるAirPods Pro 3を発表しました。前モデルの発売から3年を経て登場するAirPods Pro 3は、再考されたデザイン、バッテリー駆動時間の延長、改良されたアクティブノイズキャンセリング、心拍センサーに加え、いくつかの新しいソフトウェア機能を搭載しています。

Appleは、より多くのユーザーにより快適にフィットするよう、AirPods Proの形状を再設計したと発表しました。イヤホン本体は小型化し、イヤーチップが中央寄りに配置され、安定性が向上しました。IP57の防塵・防汗・耐水性能を備え、悪天候やワークアウトにも耐えられるようになりました。また、チップには新たにXXSサイズが追加されました。再生操作は、これまでと同様に押す、またはスワイプするジェスチャーに加え、今秋AirPodsに搭載予定の新しいカメラリモート機能も引き続きサポートします。

AirPods Pro 3はフォームファクタが小型化されましたが、ケースは前世代からわずかに大きくなり、高さと幅が少し広くなりました。ケースのバッテリー駆動時間は最大24時間で、ANC有効時は1回の充電で最大8時間、外部音取り込みモード有効時は最大10時間のオーディオ再生が可能です。また、ケースにはアップデートされたU2チップが搭載されており、「探す」アプリの高精度な検索機能が向上しています。

外部音取り込みモードはよりパーソナライズされ、より自然な音声を実現します。また、ANC（アクティブノイズキャンセリング）も大幅に改善され、Appleによると、AirPods Pro 3は超低ノイズマイク、高度なコンピュテーショナルオーディオ、そしてイヤーチップに新たに注入されたフォームの組み合わせにより、前世代の2倍、初代AirPods Proの4倍のノイズキャンセリング能力を実現しています。音質面では、新しいマルチポート音響アーキテクチャを採用し、優れたエアフロー、低音レスポンス、明瞭度、そしてより広いサウンドステージを実現しています。

AppleはAirPods Proを健康デバイスとして位置づける傾向を強めており、心拍数モニタリング用の赤外線センサーの搭載により、その取り組みは更なる大きな一歩を踏み出しました。AirPods Pro 3とiPhoneのフィットネスアプリを組み合わせるだけで、ワークアウトの記録、画面上でのリアルタイムの統計情報の確認、そしてApple Intelligence対応スマートフォンでWorkout Buddyの分析情報を聞くことが可能になります。

AirPods Pro 3（およびAirPods Pro 2とANC搭載AirPods 4）に搭載されるもう1つのApple Intelligence機能は、ライブ翻訳です。ユーザーが母国語以外の対応言語を話す人と会話しているとき、AirPodsは話されているフレーズをリアルタイムで音声翻訳し、同時にANC機能を使ってスピーカーの音量を下げて明瞭な翻訳を実現します。ユーザーのiPhoneも、会話をスムーズに行えるよう、相手の言語に翻訳して画面に表示します。ライブ翻訳は、発売時には英語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語で利用可能で、イタリア語、日本語、韓国語、中国語（簡体字）も年内に利用可能になります。

最後に、新型AirPods Proには、聴覚の健康に関するいくつかのアップデートが加えられています。EUと英国で認証済みの聴覚保護機能が、これらの地域で利用可能になりました。補聴器を装着しているユーザー向けに、会話ブースト機能が自動的に有効になり、音声を増幅し、周囲のノイズを低減します。また、AirPods Pro 3ではバッテリー駆動時間が長くなったため、補聴器を装着しているユーザーは、1回の充電でAirPodsを以前より67%長く装着できるようになりました。

AirPods Pro 3の価格は249ドルで、現在予約注文が可能で、配送と店頭販売は9月19日金曜日から開始される。

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