Omni Groupは毎年、過去1年間を振り返り、翌年のロードマップを発表しています。2018年には、OmniGraffle、OmniPlan、OmniOutlinerのアップデートに加え、OmniFocusが重要な役割を果たす予定です。

OmniFocus for iOSは、App Storeの黎明期から存在しています。OmniFocus 3 for iOSで導入される最大の変更点の一つは、長年にわたり使われてきたGe​​tting Things Doneのコンセプトであるコンテキストの廃止です。コンテキストはタグに置き換えられます。タグはコンテキストのように使用することも、タスクの優先度、場所、時間などの属性を示すために使用することもできます。タグの導入により、OmniFocusではタグ内のタスクを手動で並べ替える機能も導入されます。

OmniFocusの日付と通知の処理方法も刷新されます。バージョン3では、繰り返しタスクをより細かく制御できるようになります。Omni Groupのケン・ケース氏は、複雑さを回避するために次のように述べています。

私たちは、段階的開示と呼ばれる設計原則を採用しました。つまり、最初に簡単な決定（「これを繰り返すかどうか」のオプションをチェックするなど）をしてもらい、インターフェースを進めていくと、タスクについて私たちがすでに知っていることに基づいて、より多くのオプションを段階的に開示していくというものです。

通知にも同様の柔軟性が追加され、各通知に詳細な情報が含まれるようになります。また、OmniFocus では、単一のタスクに複数のカスタム通知を追加する機能や、Due などのアプリで既に実現されているように、タスクが完了とマークされるまで繰り返し通知を表示する機能も追加されます。

OmniFocus 3のデザインも刷新されます。OmniFocusはアップデートの具体的な内容について多くの例を公表していませんが、同社のブログ記事から例をご紹介します。

Omniの他のアプリにも搭載されているJavaScriptベースの自動化機能に加え、複数のユーザーがタスクをリンクして共有できるシステムを備えたコラボレーション機能もOmniFocusに搭載されます。Omniによると、このシステムにより、共有タスクに関わる全員がそのステータスを確認できるだけでなく、タスク管理設定内で好きな場所にタスクを配置できるようになります。さらに、OmniはOmniFocusのベーシックなWebバージョンも計画しており、ユーザーは機能を制限しながらもタスクにアクセスできます。

Omniは他のアプリにも変更を予定しています。Mac版OmniGraffleの2018年最初のアップデートでは、ステンシルブラウザに重点を置き、ユーザーはこれを左側のサイドバーに配置できるようになります。その後のアップデートでは、SVGのインポートとエクスポートのサポートが改善されます。さらに、今年後半にはダイアグラム作成機能を向上させるアップデートが予定されています。

OmniPlan for Mac には、プロジェクトの概要情報（総費用や期間など）を表示するプロジェクト概要インスペクタが追加されます。OmniPlan Pro ユーザーにはさらに、ダッシュボードをカスタマイズするための新しいタイムスケール機能が提供されます。OmniPlan Pro の公開および購読同期機能の改善は、今年後半に予定されています。

iOS版OmniOutliner 3は2018年2月にリリース予定です。今回のアップデートでは、アプリのEssentials版とPro版が導入されます。Essentials版はシンプルなアウトライン環境を提供し、Pro版はフィルターの保存、暗号化、JavaScript自動化などの高度な機能を備えています。

2018年はOmniにとって忙しい年になりそうです。Thingsなどのアプリのアップデートにより、タスク管理アプリの水準が引き上げられましたが、OmniがOmniFocusの基本的な側面を再考し、再設計しているのは喜ばしいことです。iOSに初めてリリースされて以来、断続的に使っているOmniOutlinerにも期待しています。