Mac OS Xには、日常的なタスクを素早く実行するためのツールが不足しているわけではありません。実際、フォルダ間で同じコピー＆ペーストを30回も繰り返すという退屈な作業を省いてくれるアプリは数多く存在します。おそらく、ドラッグ＆ドロップ1回で実行できるアプリは既にいくつか試したことがあるでしょう。さらに、AptonicのDropzoneも試したことがあるでしょう。これは私が毎日愛用している素晴らしいアプリで、最近バージョン1.1にアップデートされました。Dropzoneは素晴らしいアプリですが、特定の機能に特化しています。つまり、Dropzoneは明らかに、Twitpicに写真を送ったり、オンラインで簡単なメモを共有したり、Macに新しいアプリケーションをいくつかインストールしたりする必要があるような、ソーシャルネットワーキングに精通したユーザーを念頭に置いて開発されたということです。確かにDropzoneは拡張可能ですが、それでも、構造化された繰り返しタスクを必要とする複雑なワークフローには十分ではありません。そこで、 Ambrosia SWのDragsterが登場します。

だって、Finder をちょっとカスタマイズしたい、ドラッグ & ドロップの拡張サポートやオンラインサービスのプラグインなどの追加機能を付与したいと、ずっと思ってきたはずなのに、それはできないんです。Total Finder のようなアプリをインストールしない限り、Finder 自体は、多用なドラッグ & ドロップの使用や、他のアプリケーションで既に利用できるような特定の機能には対応していません。だからこそ、Apple が 10.7 でスマートなドラッグ & ドロップ技術に取り組んでいるという噂を聞きましたし、私も同じようなことが間違いなく起こると思っています。でも重要なのは、今すぐ Mac を最大限に活用しなければならないので、今後数年のうちに言われている革命を待つことなく、現時点で最善の解決策を見つけなければならないということです。Ambrosia の Dragster は、Finder や Dock のような 2 つのアプリケーションが欠けているもの、つまり、1 回のクリックと数回のキー入力で多くのアクションを実行できる、設定が簡単なユーティリティを目指しています。ファイルを常にその場所に移動する必要がある場合、特定の連絡先に毎日添付ファイル付きのメールを大量に送信する必要がある場合、または写真を Flickr にアップロードする必要がある場合、Dragster が役立ちます。

まず、Dragsterは以下の「保存先」をサポートしています：ローカルフォルダ、Flickr、メール、サーバー、iDisk、Picasa、Youtube、Bluetooth、iChat。つまり、これらの場所のいずれかにショートカットを作成でき、その後はニーズに合ったアクションを自由に作成できます。DragsterはDockに配置され（Dropzoneとほぼ同じ）、アイコンの上に何かをドラッグした場合にのみ表示されます。Dropzoneのようにアイコンをクリックしてポップアップグリッドを表示できるわけではありませんが、誤ってアイコンをクリックした場合など、状況によってはより使いやすくなるでしょう。Dockメニューは半透明の黒で（Stackメニューのように）、アプリケーション環境設定で作成したアイコンと実際のアクションが含まれています。

Dragsterを理解するには、実際の例を挙げて、このアプリがどのように役立つかを確認するのが一番だと思います。個人的に、Macで最もよく使う場所はデスクトップ、ダウンロードフォルダ、Dropboxの3つです。それに続いて書類フォルダとホームフォルダです。ご想像の通り、これらのフォルダで私がやっていることは、ファイルとサブフォルダをフォルダ間で移動することだけです。自動化されていないと、非常に面倒な作業になります。Dragsterを使えば、ファイルを選択してアイコンにドラッグし、次に場所に移動するだけで、あっという間にそのフォルダに移動できます。

例えば、Flickrに写真をアップロードする場合も同様です。これは「基本的な」アップロードではなく、フォトセットを選択したり、プライバシー設定を調整したり、コンテンツ（写真、スクリーンショット）を指定したりすることができます。これらの高度なカスタマイズオプションはサーバーやYouTubeにも適用され、独自のショートカットを作成して作業を高速化し、保存することで、Finderで時間を無駄にすることなく、重要な作業に集中できるようになります。

Dragsterを使えば、通常ならもっと時間がかかるような操作も簡単に実行できます。安定性と高速性を兼ね備え、必要な時以外は邪魔になりません。無料トライアルはこちらからダウンロードできます。きっと後悔はしないはずです。