AppleはiTunesのアップデートをリリースしました。バージョン10.4となり、OS X Lion向けに数々の重要な改善が加えられています。新しいiTunesはフルスクリーンモードに対応していますが、さらに重要なのはOS X Lion上で完全な64ビットCocoaアプリケーションとして動作する点です。これにより、パフォーマンスの向上とアプリケーションの安定性が向上するはずですが、まだテストできていません。iTunes 10.4は、既に開発者向けにリリースされており、iOS 5およびiCloudと同時に今秋にデビューが見込まれるiTunes 10.5より先にリリースされます。自動ダウンロードやiTunes in the CloudといったiCloudベースの新機能は、iTunes 10.3、そして今回リリースされたiTunes 10.4のユーザーにも利用可能で、開発者向けプレビュー版を入手する必要はありません。

iTunes 10.4はOS X Lion向けに設計されました。OS X Lionの新機能であるフルスクリーンアプリ機能でiTunesをご利用いただけるようになりました。これにより、iTunesやその他のアプリを邪魔されることなく操作できます。フルスクリーンアプリ間は、簡単なジェスチャーで切り替えられます。

iTunesはOS X Lion上で64ビットCocoaアプリケーションとなり、安定性とパフォーマンスに関する重要な改善が多数含まれています。一部のiTunesプラグインは、このバージョンのiTunesと互換性がない可能性があります。iTunes 10.4と互換性のある最新のプラグインについては、プラグイン開発者にお問い合わせください。

最新のCocoa拡張機能と64ビットサポートをご利用いただくには、お使いのマシンにLionがインストールされている必要があります。iTunes 10.4は、Appleのサイトまたはソフトウェア・アップデートから今すぐダウンロードできます。

更新：パフォーマンスに関しては、2008年後半のSSD搭載MacBook ProでiTunes 10.5ベータ版を試した結果、以前のiTunesバージョンよりも少し動作が軽くなり、全体的にレスポンスが向上しているように感じますが、すぐに目に見えてわかる変化ではありません。開発者の目が肥えていればパフォーマンスの向上や技術的な変更に気づくでしょうが、一般ユーザーにとっては、以前と同じiTunesで、少しだけ高速になったという印象です。