プライバシーとそれに伴うあらゆる事柄を説明するのは容易ではありません。内部的には複雑な数学とコードによって駆動されています。しかし実際には、アプリのプライバシーはアプリの設計方法に起因します。アプリの中には、ユーザー情報を収集するように設計されているものもあれば、そうでないものもあります。Appleは本日、プライバシーページを更新し、プライバシーがアプリの設計にどのように影響しているかを明確かつ簡潔な言葉で説明するサイトを作成しました。しかし、より詳細な情報を理解したい人のために、Appleはホワイトペーパーを公開し、メインページで取り上げられている問題をより詳しく解説する他の資料へのリンクも提供しています。

Apple のプライバシー ウェブページは、同社のプライバシーに関する立場の宣言から始まります。

プライバシーは基本的人権です。Appleにとっても、プライバシーは私たちのコアバリューの一つです。デバイスは、あなたの生活の多くの場面で重要な役割を果たします。そこで得た体験を、誰と共有するかは、あなた自身が決めるべきです。Apple製品は、あなたのプライバシーを守り、あなた自身が自分の情報をコントロールできるように設計されています。それは必ずしも容易なことではありません。しかし、私たちはまさにそれこそが、イノベーションの真髄だと信じているのです。

以下では、各アプリがユーザーによる共有内容の制御とAppleによる収集内容の制限を可能にするためにどのように設計されているかを、アプリごとに解説します。Safari、マップ、写真、メッセージ、Siri、ニュース、Wallet、ヘルスケア、Appleでサインオン、App Storeの各アプリは、遊び心のあるアニメーションと、プライバシー保護のためにどのように機能するかについての簡単な説明で彩られています。

各アプリとその基盤となるテクノロジー、iCloud、CarPlay、ホーム、教育と子供のプライバシー、その他の機能についての追加情報は、「機能」タブに続きます。より詳細な資料の中には、Safari、位置情報サービス、差分プライバシー、iOS セキュリティ、Face ID セキュリティについてさらに深く掘り下げたホワイトペーパーも含まれています。また、「写真」に関する技術概要や、「Siri に聞く」、「Siri からの提案」、「Apple Pay」、「ResearchKit と CareKit」、「Apple News」、「Apple Music」、「Apple TV アプリ」、「Apple Arcade」、「iCloud」、「スクリーンタイム」、「ファミリー共有」、「教育におけるセキュリティ」、「Apple の学生プライバシーに関する誓約」、およびデータとプライバシーのページに関する追加資料へのリンクもあります。これは大量の情報ですが、思慮深く説得力のある方法で提示されているため、混乱したりナビゲートしにくくなったりすることなく、必要に応じてさらに深く調べることができます。

最後に追加された新しいタブは「コントロール」です。これらのヒントやガイドの一部は以前から提供されていましたが、このページはAppleデバイスをより安全にするための実用的な提案を追加して更新されました。パスコード、Touch IDとFace ID、2ファクタ認証、「探す」、サードパーティ製アプリが要求する情報の説明、データとプライバシーページの使用、広告、アナリティクスなどについて説明しています。デバイスのセキュリティを自分で管理したいユーザーにとって、最適な場所です。

MacStoriesの読者の多くは、プライバシーとデバイスのセキュリティを非常に重視しており、Appleのプライバシーページで取り上げられている内容の少なくとも一部はご存知の方も多いでしょう。しかし、プライバシーとセキュリティはAppleの現在の業務の多くを占めているため、この新しいページには、誰にとっても新しい情報が少なくともいくつか含まれているはずです。また、デバイスに関するプライバシー問題についてあまり意識していない家族や友人と共有するのにも最適なページです。