
今週はたくさんのセッションを視聴しました。どれも制作の質の高さ、そして多くのセッションが短く凝縮された形式になっていることに感銘を受けました。まだ公開されているセッションをすべて視聴しているところですが、これまでで一番気に入ったのはAppleのデザインチームによるセッションです。様々なデザイン要素の仕組みを垣間見たり、新しいUIコントロールを実装するための実用的なヒントを組み合わせ、素晴らしいリソースを提供し、Apple製品全体のデザインの方向性について興味深い洞察を与えてくれます。
おそらく私が最も気に入ったセッションは「iPadOS ポインタのデザイン」でしょう。このセッションでは、iPadOS でのポインタの動作だけでなく、ポインタが使用されるコンテキストを考慮して精度レベルを決定する「アダプティブ精度」と呼ばれる技術を通して、なぜそのように動作するのかについても説明されています。また、ポインタの慣性、磁力、そしてコントロールやその他の画面要素との相互作用についても解説されています。iPad をポインタ対応にしたいと考えている方にとって、このセッションは最適な出発点となるでしょう。
これまで視聴したデザインセッションから私が得た大きなテーマの1つは、各プラットフォームのハードウェアの独自の特性に合わせたデザインを重視することです。Design for iPadで説明されているように、これは単にiPad向けにMacとiPhoneの中間的なものをデザインするという意味ではなく、iPadの使用がこれらのプラットフォームのどちらとも異なる点に何があるか開発者が考慮する必要があるということです。これまで、iPhoneアプリを拡大したようなiPadアプリをあまりにも多く使用してきたので、このセッションが多くの開発者やデザイナーに視聴されることを願っています。また、iOSのピッカー、メニュー、アクションを使ったデザインセッションも興味深かったです。このセッションでは、アクションシートとポップオーバーから(完全に排除したわけではありませんが)ピッカーとメニューへの移行について説明されていました。
最後に、SF Symbols 2とUIタイポグラフィセッションの詳細について触れておきたいと思います。私はSF Symbolsの大ファンです。UI全体で一貫したルック&フィールを実現してくれるところが気に入っています。今年は、Appleデバイス、乗り物、ゲームコントローラー、人物関連の画像など、750種類以上の新しいグリフが追加され、さらに初めてマルチカラーのシンボルも追加されました。
一日中テキストを見ている私にとって、UIタイポグラフィのセッションでタイポグラフィについて深く掘り下げるのはとても楽しかったです。あまり詳しくないテーマですが、アプリのエクスペリエンスを向上させる上でタイポグラフィが大きな役割を果たしてくれるので、とても興味深く、深く掘り下げることができました。
開発者やデザイナーでなくても、WWDCのデザインセッションは今週公開された講演の中でも特に聴きやすいものの一つです。自分が使っているアプリがどのように作られているのか、そしてそのプロセスに込められた配慮に少しでも興味がある方には、ぜひおすすめします。
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