過去24時間ほどの間に、ユーザーがアップデートした複数のアプリが起動時にクラッシュする問題が発生しています。原因はApp Storeのコンテンツ配信ネットワーク（CDN）に関連するものと推定されます。Instapaper、Readdle Scanner Pro、Angry Birds Space HD Free、CommBank Kachingなど、人気アプリが多数影響を受けています。この問題はすべてのユーザーに影響を及ぼすわけではありませんが、ユーザーがアプリをアップデートして起動しようとした際に、読み込み前にアプリがクラッシュするという現象が発生します。

Instapaperは、7月3日遅くに公開されたアップデートで、この問題の影響を最初に受けた開発者の1つでした。開発者のMarco Arment氏には、最新バージョンで突然クラッシュするといったサポートリクエストが殺到しました。Marco氏は、サポートリクエストの内容を調べ、一部の地域でApp Store CDNによって配信されたアップデート版の破損バージョンが原因であると考えています。Instapaperの場合、問題は2時間以内に解決されました（破損していないバージョンが全地域に伝播しました）。しかし、これがMarco氏がApp Reviewチームに送ったメールによるものなのか、それとも単に時間が経つにつれて解決しただけなのかは不明です。

開発者の方で、リリースを控えている重要ではないアップデートがある場合は、リリース前に数日待って、問題が解決するのを待つことをお勧めします。[Marco Arment]

Appleはこの件についてまだ声明を出しておらず、Marco氏をはじめとするこの問題の影響を受けた開発者たちは、Appleの開発者リレーションズグループからもまだ回答を受けていません。この問題の影響を受けるアプリの暫定リストは、The Next WebとMarco氏の個人ブログでご覧いただけます。ブログでもこの問題の詳細が説明されています。

この問題はあらゆる地域、あらゆるアプリに影響を及ぼしているため、当面はアプリのアップデートを控えた方が賢明かもしれません。すでにこの問題の影響を受けている場合は、アプリを削除して再インストールする以外に解決策はありません。ただし、これはApple側でアプリが破損していない場合にのみ有効です。

[出典: Marco.org および The Next Web]