Readdleは本日、最新のiPad用生産性向上アプリ「Markets」をリリースしました。PDFへの完全な注釈機能を備えている点では、ReaddleDocsやPDF Expertといった既存製品と類似点もありますが、手書きとメモ作成をコア機能として本格的に推進した初のアプリという点で、明確に異なる点があります。私たちはこれまでReaddleの製品を数多くレビューしており、彼らがiOS向けの高品質な生産性向上ソフトウェアを開発していることは既に明らかです。そのため、このアプリをダウンロードした際に私が抱いた真の疑問は、実際に何ができるのか、そして自分の仕事のスタイルにどのようにフィットするのか、ということでした。

すぐに気づいたのは、このアプリが明らかにPDF作成ツールとして開発されていることでした。ReaddleDocsやPDF Expertといった、ドキュメント管理やPDF注釈アプリに重点を置いたアプリとは異なります。Marketsにも同様の注釈ツールはありますが、このアプリはPDFドキュメントの作成を目的としています。同僚に送る手書きのメモ、絵、図表、あるいは勉強ノートなど、どんな用途でも使えます。

現状ではPDF注釈機能は便利かもしれませんが、PDF ExpertやReaddleDocsとは異なり、DropboxやSugarSyncなどのクラウドサービスに（まだ）対応していないため、PDFをMarketsに取り込むのは少し面倒です。幸いなことに、これは一時的な問題で、Readdleは2週間以内にクラウドサービスのサポートを追加するアップデートをリリースする予定です。

PDFをMarketsに取り込めば、きっと満足していただけるはずです。Readdleの他のアプリと同じ強力な注釈機能がMarketsにも搭載されています。つまり、PDFにテキストを追加したり、図形を描いたり、フリーハンドで文字や絵を描いたりするツールが使えるのです。そして、いつものようにMacのプレビューやAdobe AcrobatなどのPDFリーダーで編集できます。

私にとって、このアプリは、図やイラストも必要な勉強ノートを取る必要がある時に便利だと思います。Evernoteはテキスト中心のメモアプリなので、そういったことはできません。以前は、練習帳にスケッチを書き留め、その後、重要なものだけをPhotoshop、OmniGraffle、またはOmniGraphSketcherで描き起こし、それをEvernoteにインポートしていました。これからは、テキスト形式のものだけでなく、すべての勉強ノートの電子コピーを、Marketsだけで作成できます。特に重要な図表は、より見やすくするために、PhotoshopかOmniGraphSketcherのいずれかを使い続けると思いますが、もはや必須ではありません。

最後に、iPadでスタイラスペンを使うことについて少し触れておきたいと思います。アプリはスタイラスペンの使用を推奨しており、図を描いたりメモを取ったりする場合にはスタイラスペンを使うのが理にかなっていると言わざるを得ません。指での操作は思ったほど効果的ではなく、すぐに疲れてしまいました。そのため、近いうちにスタイラスペンを購入して、Marketsの機能を最大限に活用したいと思っています。

PDF文書に注釈を付けるだけのアプリをお探しなら、PDF ExpertかReaddleDocsの方が良いかもしれません。しかし、もっと自由な形式でメモを取ったり、図を描いたり、シンプルなPDFを作成したりしたい場合は、Marketsがおすすめです。MarketsはApp Storeで4.99ドルで入手できます。