雑然としたウェブサイトの広告をブロックするために、1Blockerを何年も使っています。完璧な広告ブロッカーなんてありません。広告がブロックされても、ウェブサイトの機能に支障が出ることもありますが、私が試した中で1Blockerが最もバランスが良いです。このアプリはAppleのすべてのプラットフォームで利用できるので、邪魔な広告をブロックしつつ、閲覧体験を損なわないサイトでは広告を許可するといった設定も簡単です。

過去にMacStoriesで何度も紹介してきた1Blockerは、複数のコンテンツブロックルールをバンドルし、iOSが本来提供できる以上のフィルター機能を備えた、私が知る限り初のiOSアプリです。このシステムにより、1Blockerは広告だけでなく、ソーシャルメディアのウィジェット、コメント、アダルトサイトなどもフィルタリングできます。

本日、1Blockerはファイアウォールという機能を追加し、その適用範囲をさらに拡大しました。フェデリコによるiOSとiPadOS 14.5に関する詳細な記事を読んだことがある方は、「App Tracking Transparency（アプリ追跡の透明性）」についてご存知でしょう。これは、複数のアプリやウェブサイトでユーザーのアクティビティを追跡する前に、アプリが許可を求めるOS機能です。ファイアウォールはこれをさらに一歩進め、トラッカーを自動的にブロックします。ファーストパーティトラッカーと呼ばれるトラッカーであっても、ユーザーのデータと他社が収集したデータを関連付けないため、ブロックは行われます。これは、ユーザーとデータブローカーの間に新たな保護レイヤーを設けるものです。

ファイアウォールを数週間使っていますが、バックグラウンドでシームレスに動作しています。デバイスの速度低下や、アプリやウェブサイトでファイアウォールのせいと思われるような問題は発生していません。唯一気づいたのは、Apple Newsの広告がブロックされることです。ファイアウォールは広告に特化したものではありませんが、Apple Newsが広告ネットワークに使用しているトラッカーをブロックすることで、広告もブロックしてくれます。Newsの広告は繰り返し表示されるので、これは便利です。

1Blockerは、デバイス上でローカルVPNプロファイルを実行する必要があるファイアウォールの設定手順を分かりやすく説明しています。これにより、アプリはネットワーク拡張機能を実行し、デバイスとインターネット間のトラフィックを監視し、データ送信を試みるトラッカーをブロックします。これらはすべて、デバイス上でローカルにバックグラウンドで実行されます。

この手順を実行し、いくつかのアプリを使ってから1Blockerのファイアウォールタブに戻ると、ブロックされたトラッカーの長いリストが表示されます。広告関連のトラッカーだとわかるものもあれば、開発者がアプリの使用状況を把握したりクラッシュデータを収集したりするために追加した分析パッケージもあり、全く見覚えのないものもたくさんあります。1Blockerによると、オープンソースのフィルターを使って9,200以上のトラッカーを検出できるそうです。

1Blockerの新しいファイアウォール機能の主な制限は、iOSでは一度に1つのVPNしか実行できないことです。そのため、インターネットトラフィックの保護に他のVPNサービスを定期的に使用している場合、1Blockerのファイアウォールを同時に実行することはできません。私は以前、公衆Wi-Fiネットワークに接続する際にVPNを使用していましたが、パンデミック中はそうする機会が少なかったので、今のところは自宅にいる間はiOSデバイスでファイアウォールを常時実行しています。とはいえ、VPNを頻繁に使用する場合は、この点に留意しておく価値があります。

1Blockerの今回のアップデートは非常に気に入っています。ウェブサイトに表示される広告やその他の不要なコンテンツを管理することは長年の強みでしたが、Firewallはアプリの利便性に新たな次元を加え、使いやすく、デバイスの使用中にブロックするトラッカーの長いリストに見られるような具体的なメリットを提供します。

1Blocker 4.0は、Appleの全プラットフォームで利用可能なユニバーサル購入アプリです。Safariの広告ブロックフィルタ1つとアプリの許可リストを無料でお試しいただけます。Safariの残りのフィルタとファイアウォールのロックを解除するには、1Blockerは2週間の無料トライアル付きの月額2.99ドルまたは年額14.99ドルのサブスクリプションを提供しています。また、永久購入オプションも用意されており、アプリはファミリー共有に対応しています。