1月にEcoute 2.0をレビューしました。これは、デスクトップミュージックコントローラーで使用できる「テーマ」のサポートによって人気を博した、スタンドアロンのiTunesミュージックプレーヤーのメジャーアップデートです。本日、開発元のPixiAppsがEcoute 3.0をリリースしました。Ecoute 3.0は、ユーザーインターフェースと基盤エンジンに大きな変化をもたらしつつも、Ecoute 2.0の機能をベースに開発されています。

スタンドアロンの音楽プレーヤーに馴染みのない方のために説明すると、Ecoute は iTunes を使わずに iTunes のメディアライブラリを再生できるアプリ群に属します。Ecoute は、iTunes 環境外で iTunes ライブラリを利用できるようにするために必要なファイルを自動的に取得することで、音楽、ビデオ、ポッドキャストの代替ビューを提供すると同時に、楽曲をオンラインで共有したり、キーボードショートカットを作成したりするための追加ツールをユーザーに提供します。残念ながら、1 月にバージョン 2.0 で指摘したように、Ecoute 3.0 ではデフォルトの場所以外の場所に保存されている iTunes ライブラリを自動的に識別できないようです。ただし、このアプリには、Mac または外付けドライブに保存されている iTunes ライブラリを手動で開くオプションがあります。

機能面では、Ecoute 3.0は前バージョンとほぼ同様です。Last.fm、Twitter、Facebookでトラックを共有したり、様々な再生コントロールにキーボードショートカットを割り当てたり、テーマをインストールしたり、ジェスチャースワイプでナビゲートしたり、デスクトップ上のアートワークウィジェットを操作したりできます。これらはバージョン2.0で実装された機能で、3.0ではさらに改良されています。今回のアップデートでは、いくつか重要な追加機能があります。例えば、アプリはOS X Lion（自然なスクロール、フルスクリーンモード）と64ビットに完全対応しました。これらの最適化により、UIが高速化し、メディアライブラリのフィルタリング時の検索結果の応答性が向上しました。

ユーザーインターフェースといえば、Ecoute で最も大きな変更点はアプリケーションのデザインで、Ecoute 2.0 から完全に変わりました。アプリはマルチカラムレイアウトを採用し、閲覧内容に応じて画面上で適応し、3 本指スワイプナビゲーションに対応しています。Lion のジェスチャーについては諸説ありますが、私はこの方法の方が Ecoute の以前のインターフェースよりはるかに直感的だと思います。現在再生中の曲の情報はタイトルバーに統合され、トラックをお気に入りに追加したり、全画面表示にしたり、曲の長さを確認したりするためのボタンもここにあります。Ecoute 2.0 にあった巨大な下部バーはなくなり、よりコンパクトな音楽コントロールのためのスペースが確保され、アプリ全体の見た目がより洗練されました。Ecoute 3.0 はよりすっきりとした使い心地になり、音楽の閲覧が高速かつ軽量になるように簡素化されています。

Ecoute 3.0には他にも新機能があります。アートワークビューに専用のセクションが設けられ、一定時間操作がないと自動的に表示されるようになりました。また、ミニマルモードとギャップレス再生が実装されたため、iTunesの肥大化したインターフェースに抵抗がある方でも、Ecouteでさらにミニマルな操作を楽しめるようになりました。さらに、「アルバムごとにシャッフル」して複数のアルバムを選択することも可能です。

さらに重要なのは、少なくとも私にとっては、Ecoute 3.0にはキュー機能（Lionのポップオーバーコントロールからアクセス可能）が搭載されており、これから聴く曲を整理できる点です。Ecouteのメインリストから曲をドラッグして並べ替えたり、キューに追加したりすることも可能です。

テレビ番組や映画の管理といった高機能なタスクはiTunesに任せ、スタンドアロンで使いやすいアプリからメディアライブラリにアクセスする新しい方法をお探しなら、1月にEcoute 2.0をおすすめしたのと同じように、今すぐEcoute 3.0をおすすめします。このアプリはエレガントでレスポンシブ、Lion向けに完全アップデートされており、テーマでカスタマイズも可能です。Ecoute 3.0はMac App Storeで8.99ドルで入手可能です。