スティーブ・ジョブズが4月に「iAd」プログラムを発表した際、何人かの人が「この用語をどこかで見たことがある」と主張しました。CNETの報道によると、Appleは7月に「iAd」商標をめぐる訴訟でイノベイト・メディア社と和解しました。イノベイト・メディア社は2006年から「iAd」という用語を使用しており、2008年には2つの商標を取得していました。

興味深いのは、和解金の額（おそらく私たちが知ることはないでしょう）ではなく、この和解が公表された経緯です。知的財産管理会社Consorは、自社のウェブサイトにリリースを掲載し、4社の顧客が提起した商標訴訟で有利な和解を成立させた経緯を詳しく説明しました。リリースの中で、Consorは「iAdsは、商標権侵害訴訟においてApple Computerから7桁の和解金を受け取った」と述べています。

その後、CNET は次のように報じている。

さて、奇妙なのはここだ。Consor社は今、この発表を撤回したのだ。Consor社の事業開発およびライセンス部門を統括するダグ・バニア氏は当初、CNETに対し、この発表は掲載されていなかったと述べた。しかし、この発表がウェブに掲載されていると知らされると、バニア氏は情報の一部が「正確ではない」と述べ、それ以上の発言は控えた。Appleの担当者からのコメントは得られなかった。

同社はリリース本文で、「今年初め、スティーブ・ジョブズが『iAd』と呼ばれるiPhone向けのAppleの新しい広告プラットフォームを発表したとき、Innovate Mediaがどれほど驚いたか想像してみてください。Consorが実施した包括的な混乱分析と経済的損害の定量化は、Innovate MediaがAppleと非常に有利な和解に達する上で重要な役割を果たしました」と記している。

いずれにせよ、この裏にある真実の全ては永遠に分からないだろう。しかし、Innovate Mediaは2006年に良い名前を選んだことを本当に嬉しく思っているに違いない。