Tropicoは2001年から続くシリーズですが、Feral Interactiveの協​​力により、本日初めてiOSデバイスに登場します。カリブ海のバナナ共和国をエル・プレジデンテとして統治するゲームは、iPadのタッチインターフェースにまさにうってつけです。島国を移動したり、インフラを構築したりする時、タッチ操作はゲーム環境とのインタラクションを自然で触覚的な感覚で実現します。マウスやトラックパッドでのポイントやクリックでは得られない感覚です。リーダーとしてクリアすべき課題が一定のペースで積み重なれば、素晴らしい体験となるでしょう。

Tropicoは現在iPad専用ですが、来年にはiPhone版もリリース予定です。プレイには第5世代または第6世代iPad、もしくはiPad Pro（全モデル）と約2.5GBの空き容量が必要です。私は最新の12.9インチiPad Proでローカル接続と外部4Kディスプレイ接続の両方でプレイしましたが、どちらも素晴らしい画質でした。ラテンミュージックのBGMも相まって、Tropicoはすぐに島の雰囲気に包まれます。

島国の独裁者として、あなたの目標は権力の座を維持することです。島内を移動する方法は、Appleのマップとほぼ同じです。ピンチでズームし、スワイプで島内を移動します。カメラの視点を変えるには、2本指でスワイプします。

このゲームには、キャンペーンモードとサンドボックスモードに加え、基本チュートリアルと上級チュートリアルが用意されています。私はチュートリアルにあまり時間を費やしていませんが、トロピコシリーズを初めてプレイする方や、iPad特有の操作に慣れてから本格的にプレイしたい方には、チュートリアルは最適な出発点となるでしょう。

15のミッションを含むキャンペーンモードでは、バナナズ島からスタートし、8000ユニットの農産物輸出を目指します。そのためには、作物を栽培するための農場、労働者のための住居、医療のための診療所の建設、そして道路などのインフラ整備が必要です。私が初めてバナナズをプレイした時は、農場をいくつか、ガレージを2つ、教会を2つ、アパート、長屋、道路、学校、レストラン、パブ、そして博物館を建設しました。もちろん、これはかなりの時間をかけて行われたものです。輸出を始める前は資金が逼迫しており、住民の幸福と健康を維持することと、破産の危機を慎重にバランスさせなければなりませんでした。

こうしたバランス調整こそが、トロピコのようなシミュレーションゲームの鍵です。序盤は、様々な問題が発生するため、無茶苦茶に建設したいという誘惑に抗うことが重要です。市民は抗議活動を起こし医療を必要とし、教師や医師の雇用が必要となり、様々な政党が選挙であなたを追い落とそうと策略を巡らせます。これらに加え、他にも無数の問題を解決するには資金が必要です。資金が尽きたり、生き残るために第三者と取引をしたりすることは、後々痛い目に遭う可能性が非常に高いです。権力を維持するために何をすべきかが分かってくると、国庫に資金が貯まり、島をより早く発展させることができます。キャンペーンを完了すると、異なる課題を持つ新しい島がアンロックされます。

サンドボックスモードでは、事前に設定された目標を設定せずに自由にプレイできます。「イージー」、「モデレート」、「ハード」の難易度で構成された、多数の構築済み島からお選びいただけます。島自体は構築済みですが、設定時にいくつかの要素を調整することでゲームプレイに影響を与えることができます。「島を生成」オプションを使えば、完全にカスタマイズした島を作成することもできます。

どちらのモードでも、画面下部にある独裁者の机からすべての操作が行われます。そこから、国家の統計情報にアクセスしたり、島でのキャラクターの活動を制御したり、布告を発したり、建設ツールにアクセスしたりできます。各エリアには情報と選択肢が満載で、それらはすべて統治者としてのあなたに影響を及ぼします。

TropicoをiPadで快適にプレイできるように、多くの努力が注がれていることが分かります。建物が道路にスナップしたり、道路の端を長押しして新しい区間をドラッグすることで道路を追加できるなど、細かい工夫が随所に見られます。情報パネルには他のデータやツールへのリンクが満載で、ゲームが複雑であるにもかかわらず、やりたいことが1、2回タップするだけですぐに実行できると感じました。

Tropicoをまだプレイしたことがない方は、チュートリアルの少なくとも一部だけでもプレイして、自分の位置を把握し、何ができるのかを確認することをお勧めします。次にプレイするならキャンペーンモードが最適だと思います。目標を設定することでゲームの焦点が定まり、ツールを使いこなすのが簡単になります。とはいえ、サンドボックスモードはTropicoで一番好きな部分です。ゲームの仕組みに慣れたら、様々な難易度の高い島やシナリオに挑戦し、君主としてどれだけ長く生き残れるか試すのも楽しいです。

Tropicoにはあまりにも多くの要素があり、できることをすべて説明するのは大変ですし、ネタバレもしたくありません。結局のところ、何ができるかを発見するのが楽しみの半分ですから。私はシミュレーションゲームが大好きで、Tropicoほど私を夢中にさせたゲームは久しぶりです。このゲームは初心者向けに徐々に難易度を上げていく仕組みが素晴らしく、奥深い変数と構築オプションが組み込まれているため、2つのゲームが同じになることはまずありません。そのため、一度プレイしたら止められないほど夢中になれる体験が生まれ、このホリデーシーズン中は何度もプレイすることになるでしょう。

Tropico は App Store で 11.99 ドルで入手できます。