Appleは、macOS版Logic Pro XとiOSおよびiPadOS版Logic Remoteコンパニオンアプリの大幅なアップデートをリリースしました。ループ、サンプリング、ビートクリエーションに重点が置かれています。Appleのアプリ製品マーケティング担当副社長、スーザン・プレスコット氏は次のように述べています。

Logic Pro X 10.5 は、Logic Pro X の発売以来最大の Logic アップデートであり、Logic を使い始めたばかりのアーティストから、グラミー賞を受賞したアルバムを制作するためにすでに Logic を使用しているアーティストまで、すべてのアーティストにインスピレーションを与える強力な新ツールが搭載されています。

ビリー・アイリッシュのプロデューサーであるフィニアス・オコンネルは次のように述べています。

Logic Pro Xは、私にとってずっと唯一のDAWです。ワークフローは他に類を見ないほどスムーズで、内蔵サウンドライブラリは最初から私の音楽制作に欠かせない存在でした。Quick SamplerとDrum Machine Designerが追加されたことで、スタジオでサウンドやキットの作成に費やしていた時間を再び使えるようになりました。おかげで、新しいバースを書いたり、70テイクのボーカルを編集したりすることに、より多くの時間を費やすことができます。

このアップデートでは、Logic Pro X の従来のタイムライン重視のアプローチから脱却し、ループ、サンプル、ドラムマシン設計に依存する非線形制作ワークフローに重点が置かれています。

新しい Live Loops ツールについて、Apple は次のように述べています。

ループ、サンプル、録音を新しい音楽グリッドに整理することで、ミュージシャンは即興で演奏し、タイムラインに様々なアレンジのアイデアを捉えることができます。そこから、Logicのプロフェッショナルな制作機能をすべて活用して、トラックをさらに洗練させることができます。

Sampler は、既存の Logic ツールの下位互換性を備えた再設計された拡張機能であり、「複雑な制作タスクを自動化するエレガントなドラッグ アンド ドロップ ワークフローを使用して、洗練されたマルチサンプル インストゥルメントを編集」します。

Logicは、ビート作成のためにステップシーケンサー、ドラムシンセ、ドラムマシンデザイナーを提供しています。ステップシーケンサーは、Appleがドラムマシンのワークフローにインスパイアされたと説明するエディタで、ドラムシンセはソフトウェアで生成されたビートのコレクションです。ドラムマシンデザイナーは、Logicのドラムキットツールで、Quick SamplerとDrum Synthの両方と統合され、キット編集のコントロールが向上し、新しいステップシーケンサーとの統合も可能になりました。

最後に、Apple は Logic Pro X の無料 iOS および iPadOS コンパニオン アプリである Logic Remote をアップデートします。このアップデートにより、ミュージシャンはループを参照して追加したり、Live Loops をトリガーしたり、セッションに Remix FX を適用したりできるようになります。

LogicはMac App Storeで199.99ドルで入手可能です。アップデートに関する詳細は、AppleのLogic専用ウェブページでご覧いただけます。