Feral Interactiveは、CodemastersのGRID AutosportをiOS向けにリリースしました。その美しさは圧巻です。Codemastersはレーシングゲームに精通しています。同デベロッパーのF1 2016は、2016年のAppleのiPhone 7基調講演で紹介され、同年11月のデビュー時にはiOSレーシングゲームの新たなスタンダードを確立しました。それから1年余り、GRID Autosportは再びその限界を押し広げています。

このゲームはダウンロードサイズからして全てが巨大です。GRIDは4GBですが、2つのアプリ内課金でさらに約2GBの無料コンテンツが利用可能です。9.99ドルのゲームで前払い制というのは珍しいですが、アプリ内課金は初期ダウンロードのサイズを小さくするためのものなのでしょう。

GRIDにはスペックも必要です。iOS 11以降に加え、iPhone SE（7以降）、iPad Pro、または2017年モデルのiPadが必要です。GRIDを動作させるために必要なストレージ容量とハードウェアの組み合わせは、潜在的なユーザー層を限定するものの、プレイに必要な機材を持っている人にとっては素晴らしい体験となるでしょう。

PCとコンソールで人気のレーシングゲーム「GRID」は、これらのプラットフォームの奥深さとディテールをiOSに持ち込みます。iOSで優れたPCゲームやコンソールゲームは少ないですが、レーシングゲームの比較的シンプルな操作性は例外です。GRIDでは、プレイヤーはiPhoneまたはiPadを傾けてハンドルを操作し、画面の左側をタップしてブレーキをかけ、画面の右側をタップして加速します。画面上のホイールでハンドル操作をしたり、ゲームパッドを使ったりしたい場合は、ゲームの設定でそれらの操作やその他の調整を行うことができます。

しかし、操作がシンプルだからといって、GRIDが決して簡単なゲームだというわけではありません。ブレーキを自動制御するルーキーモードでさえ、チルトステアリングの操作に慣れるまでに少し時間がかかりました。

より高い難易度に進むには時間がかかりますが、飽きたり、コツを掴むまで同じコースを何度もプレイしたりする心配はありません。なぜなら、試せるコースと車の種類は底なし沼のようです。実際、100台もの車と100ものコースが用意されています。キャリア、カスタムカップ、タイムトライアル、クイックレースなど、複数のゲームモードがあり、それぞれのモードには複数のオプションが用意されています。例えば、クイックレースには、レース、タイムアタック、エンデュランス、エリミネーター、チェックポイント、デモリションダービー（私のお気に入りの一つ）、ドリフトイベントが用意されています。

GRIDはiOSデバイスにも負担をかけます。iPhone Xでプレイしていたのですが、明らかに熱くなり、iPhone Xと初代12.9インチiPad Proのバッテリーがあっという間に消耗しました。一日の終わりにバッテリー残量が20%以下の状態でプレイするのはお勧めできません。また、レベルの読み込みに最大20秒かかりました。これは多くのゲーム機の基準からすれば速い方ですが、iOSゲームでは顕著です。

2台のデバイスでプレイしましたが、iPhone Xの方が優れています。GRIDの質感と色彩はiPhone Xのディスプレイ上で生き生きと表現され、私の初代iPad Proでは到底及ばないほどです。GRIDは触覚フィードバックも採用しており、ゲーム体験に新たな深みを与えています。

一方、12.9インチのiPad Proは、チルトステアリングを有効にすると重すぎて扱いにくいです。すぐにSteelseries Nimbus Bluetoothコントローラーに切り替えましたが、こちらの方がはるかに使いやすく、よりコンソールに近い操作感でした。それでも、iPhone Xの画面と触覚的な操作性の組み合わせは、GRIDをプレイする上で私にとって最適なプラットフォームです。

GRIDはまだ表面を少し触っただけですが、とても感動しました。車や環境の描写の細かさは、モバイルアプリとしては異例です。現在のApp Storeの基準からすると高額ですが、GRID Autosportには数え切れないほどの楽しさが詰まっており、レーシングゲームファンにとってはその価格に見合うだけの価値があります。

GRID AutosportはApp Storeで入手できます。