先週末、iOS 8 にアップデートされた RSS リーダーを探していました。App Store で気に入ったものが見つからなかったので、Digg を試してみることにしました。そう、あのDigg です。多くの人にとっては冗談のように聞こえるかもしれませんが、betaworks が運営する新しい Digg は素晴らしいサービスで、iOS アプリも非常に優れています。

偶然にも、先週、Vox は Digg の復活についての記事を掲載しました。

同社は、旧Diggの特徴であったユーザー投票システムを廃止することを決定しました。Diggのユーザーコミュニティはあまりにも辛辣になり、フロントページはスパムだらけになり、もはや修復不可能でした。新しいDiggでは、ソフトウェアと人間の編集者を組み合わせて、ホームページに掲載するコンテンツを決定することになりました。

ある意味、これは初代Diggが置き換えようとした「ポータル」構想への回帰と言えるでしょう。しかし、このポータルは、はるかに高度なインテリジェンスを内包していました。Betaworksは、ウェブ上で興味深いコンテンツを探し出し、Twitterなどのソーシャルメディアにおける注目度など、様々なシグナルを用いてどの記事が最も興味深いかを判断する、高度なソフトウェアツールを開発しました。このソフトウェアは有望な候補記事のフィードを作成し、それを人間の編集者がキュレーションします。

すごく興味深くて、しばらくDiggを使ってみる価値はあるかもしれないと確信しました。Diggのトップページには、ユーザー投票による記事は掲載されなくなりました。今はDiggスタッフが選んだ編集部のおすすめ記事が掲載されていて、どれも興味深くタイムリーな記事ばかりです。例えば今日は、ギリシャの犯罪者ヴァシリス・パレオコスタスのプロフィール記事と、ドラマ「LOST」（シリーズ最終回は今でも大好きです）から学んだ教訓についての記事を見つけました。

Digg Deeper機能も搭載されており、簡易版のNuzzelのように、Twitterのタイムラインから最も共有されているリンクを表示してくれます。記事への投票は引き続き可能ですが、Diggを非公開にすることもできます。Betaworksのおかげで、DiggはネイティブのInstapaper統合に対応しており、保存したすべての記事をInstapaperのキューに追加することもできます。

RSS機能はDiggアプリの一部で、Digg Readerと呼ばれています。RSS購読情報をOPMLファイルでインポートしましたが、フォルダを一から作り直す必要がありました。RSSリーダーとして、DiggはReederやMr. Readerのようなアプリのような設定やオプションをすべて備えているわけではありませんが、基本的な機能はしっかりカバーしており、iOS 8との相性も抜群です。閲覧位置はデバイス間で同期され、更新も高速で、アプリはシンプルで使いやすいです。興味深いことに、DiggはBetaWorksの技術を活用して、RSS購読記事の中から人気のある記事を表示しています。Instapaperの並べ替えオプションをフィード向けにしたような感じです。RSS分野におけるこのような革新性は素晴らしいと思います。

日々のRSS利用においてさらに重要なのは、Diggアプリがアクションとシェアの拡張機能をサポートしていることです。Diggを離れることなく、URLをEvernoteに素早く保存したり、Pinnerでブックマークしたりできます。さらに素晴らしいことに、Pinterest拡張機能もアプリ内で使用でき、読んでいる記事内の画像や動画を見つけてボードに保存できます。iOS 8の機能を体感するのに最適なデモです。

2014 年の Digg は、2004 年の Digg とは別物です。Betaworks は良い仕事をしており、このアプリを使い続けて、定着するかどうかを見るのが楽しみです。