Appleは本日、顧客のプライバシー保護への取り組みを説明する専用ページをウェブサイトに公開しました。このページには、CEOのティム・クック氏によるかなり長い書簡が掲載されており、Apple製品を使用する際のプライバシー保護について顧客に安心感を与えること、Appleがプライバシー保護に注力する理由、そして同社のビジネスモデルが他社とどのように異なるか（Googleへの皮肉とも取れる発言）を説明しています。書簡の中でティム・クック氏は、少なくとも毎年、あるいはポリシーに大きな変更があるたびに、このページを更新することを約束しています。

セキュリティとプライバシーは、iCloudやApple Payなどの新サービスを含む、Appleのすべてのハードウェア、ソフトウェア、そしてサービスの設計の基盤となっています。そして、私たちは常に改善を続けています。すべてのお客様にご利用をおすすめしている2段階認証は、Apple IDアカウント情報を保護するだけでなく、iCloudに保存され、最新の状態に保たれているすべてのデータも保護します。

このページには、Apple のさまざまな製品に「プライバシーが組み込まれている」仕組み、ユーザーがプライバシー設定を管理して他の人や企業と共有する情報の量を変更する方法、そして最後に政府による情報提供の要請に関するセクションも含まれています。

お客様のプライバシー保護へのコミットメントは、お客様への深い敬意から生まれています。お客様からの信頼は容易に得られるものではないことを私たちは理解しています。だからこそ、私たちはこれまでも、そしてこれからも、その信頼を獲得し、維持するために全力を尽くしてまいります。

このウェブサイトは、最近の著名人のiCloudプライバシー侵害事件への対応として開設されたことは間違いありません。Appleがプライバシー保護の姿勢を公に再確認したことは安心材料ですが、より重要なのは、数週間前に起きたような事態が再び起こらないよう、Appleが製品のセキュリティメカニズムをいかに改善し続けていくかということです。この点で、Appleが昨日iCloudの2要素認証を有効化したことは注目すべき点です。