iPhone、iPad、ウェブ、その他のプラットフォームで無料で利用できる人気の食事トラッカー兼カロリーカウンター「MyFitnessPal」が本日、iOS 8ユーザー向けにAppleの新しいヘルスケアアプリに対応したアップデートをリリースしました。アップデートされたMyFitnessPalをテストしてみましたが、ヘルスケアアプリとの連携は、iOS 8上の他のサービスとの連携を実現する素晴らしい方法になると思います。

2012年に受けた癌治療の後、体調を整える必要があると気づき、今年初めにMyFitnessPalを使い始めました。詳細と経緯については別の記事で詳しく書きますが、簡単に言うと、6月から食べたり飲んだりしたものをすべてMyFitnessPalに保存しているんです。このアプリはApp Storeで最も人気のある食事記録アプリの一つで、何百万もの食品や食事が収録されたデータベースが内蔵されているほか、バーコードスキャナーを使って食事日記に新しい食品を簡単に追加できます。

MyFitnessPalの最新バージョンでは、HealthKitをベースにしたヘルスケア統合機能が利用可能です。HealthKitは、サードパーティ製アプリがフィットネスや健康関連のデータを統合ダッシュボード（ヘルスケアアプリ）に保存し、他のアプリからアクセスしてデータを読み取ることができる新しいフレームワークです。Appleは、栄養価、バイタルサイン、睡眠分析、身体測定、その他の健康データのための橋渡し機能を構築し、iOS向けのヘルスケア・フィットネスアプリに一貫性と統一されたデータレイヤーをもたらすことを目指しています。

共有設定で有効にすると、MyFitnessPalは食事の記録時に、カルシウム、炭水化物、食事カロリー、食物繊維などの栄養データや、アプリが現在サポートしているその他のデータを保存できるようになります。同様に、MyFitnessPalはヘルスケアアプリに保存されているデータを読み取ることができるようになり、血糖値、血圧、ワークアウト、サイクリング距離など、アプリ単独では追跡できない値に関する情報を取得できるようになります。

ヘルスケアアプリでは、日記に食べ物を追加するとすぐに、MyFitnessPal に関連付けられたカテゴリが表示されます。データはヘルスケアアプリのダッシュボードビューに表示され、タブで日、週、月、年のセグメントを切り替えることができます。また、カテゴリを閲覧して、MyFitnessPal が保存したすべてのデータを時間順に並べた個別のエントリとして表示することもできます。

MyFitnessPalを毎日使っている私にとって、ヘルスケアとの連携のメリットは、より多くのアプリがHealthKitを使ってデータを複数のアプリで利用可能な共通データベースに保存し始めて初めて明らかになるでしょう。数ヶ月にわたってヘルス＆フィットネスアプリのテストと使用に取り組んできた中で、様々なサービスのカスタム統合を提供する独自APIを何十個も目にしてきました。しかし、これらのAPIは、例えばJawbone UPトラッカーとWithingsのHealth Mateアプリ間でデータがどのようにやり取りされるのか明確な説明がなく、実装が分かりにくいことがよくありました。

MyFitnessPalは、既に複数のプラットフォームで多数のアプリ、ウェアラブルデバイス、ウェブサービスに対応していることでよく知られています。iOS 8のヘルスケアアプリが登場する前は、MyFitnessPalをあらゆる健康とフィットネスデータのダッシュボード兼橋渡しとして使っていました。AppleのヘルスケアアプリとHealthKitが、今後MyFitnessPalの使い方をどのように変えていくのか、とても楽しみです。

MyFitnessPal は App Store から無料で入手できます。