昨日の発売以来、OS X Lionの最大の新機能についてレビューで詳しく説明し、インストール手順を解説し、Aquaの新しいインターフェース要素を簡単に紹介してきました。また、Lionをセットアップする際に通常行う最初の5つの手順をリストアップし、コメントやTwitterでいただいた役立つヒントをいくつか集めました。AirDropに続き、ここ数週間、Lion搭載のMacで毎日使っているアプリが画面共有です。このアプリは新OSで重要な改善が加えられ、リモートコンピュータを使っているユーザーを邪魔することなく、ユーザーが使用していないアカウントでもログインできるようになりました。

Screen Sharing.appは、手動で起動したい場合は「システム」→「ライブラリ」→「コアサービス」から利用できます。ただし、その機能はFinderと緊密に統合されており、HamachiやBack to my Macなどのツール、あるいはMacのシステム環境設定にある共有設定を使って、ローカルネットワークまたはリモートネットワーク上のコンピュータを認識できます。個人的には、ローカルネットワーク上のMacにログインする必要があるときは、HamachiとOS X Sharingを使用しています。Back to my Macは過去の経験から、遅くて信頼性が低いことが分かっているからです。

OS X Lion では、画面共有にフルスクリーンモードと新しいツールバーが追加されました。ツールバーには、リモートクリップボードの取得、クリップボードの内容をリモートコンピュータに送信、スクリーンショットの撮影、ズーム、監視のみのモードへの切り替えなどのアイコンが用意されています。監視モードは、コンピュータのカーソルを操作せずに状況を確認できるため、特に便利です。家族や友人のコンピュータで問題が発生し、IT担当者として対応しなければならない状況に最適です。制御モードと監視モードは、画面共有の環境設定で設定できるキーボードショートカットで切り替えることもできます。

Macにログインするために、Lionでは画面共有にApple IDとユーザごとのログインという新しいオプションが追加されました。前者は、複数のユーザアカウントを作成せずにLionを実行している別のMacで認証する新しい方法です。リモートMacでは、画面共有セッションを開始する権限が与えられるように、必要な数のApple IDを設定できます。たとえば、私の母が私のApple IDを自分のユーザ設定に追加すれば、私専用の別のユーザアカウントを作成しなくても、いつでも画面共有が可能になります。ただし、Lionは個別のユーザアカウントともうまく連携します。新しいユーザごとのログインオプションを使用すると、現在使用中のアカウントとは別のアカウントを使用してMacにログイン（および画面共有を開始）できます。つまり、自分のデスクトップ、アプリケーション、ファイルが表示されますが、リモートコンピュータを使用している人には邪魔されません。

ユーザーごとの新しいセッションを開始すると、Lionは他のユーザーが現在自分のデスクトップを表示していることを通知し、リモート画面共有の許可を求めるオプションを表示します。2つ目のオプションでは、「仮想ディスプレイに接続」して、他のアカウントのデスクトップにアクセスすることなく、自分のアプリやファイルを表示できます。これはかなり便利ですが、一般的にパフォーマンスは低くなります（少なくとも私の接続では）。

画面共有機能の改善は素晴らしいもので、歓迎すべき点です。しかし、リモートコンピュータやアカウントを整理し、簡単にアクセスできる、より機能豊富なソリューションをお探しなら、最近リリースされたScreens for Mac（近日中にレビューします）のような製品を試してみると良いでしょう。MobileMeの既存ユーザーは、「Back to my Mac」を使ってLionの新しい画面共有オプションを試すことができます。MobileMeアカウントをお持ちでない場合は、LogMeInから無料のHamachiをインストールするか、Macの共有オプションを使ってローカルネットワークで機能を試すことができます。