現在iPad App Storeで無料アプリランキング1位を誇るTerra Web Browserは、最初は試してみるべきかどうか迷ったアプリの一つです。iPadには代替ブラウザが豊富にあります。優れたiCab Mobile（毎日使っています）から、Sleipnirのような革新的なソリューションまで、Safariの機能に限界を感じ、多少の出費を厭わないのであれば、タブレットで完璧なブラウジング体験を実現するのは非常に簡単です。ただし、非公式ブラウザは最新のNitro JavaScriptエンジンの優れた機能を利用できず、iOSではSafari以外のブラウザをデフォルトブラウザに設定する方法がないことは留意しておく必要があります。それでも、私のような多くのユーザーは、ファイルをローカルに保存したり、開いているページをメインアプリのツールバーの下にタブとして表示したりするなど、より複雑なタスクを実行するには、Safariの代替ブラウザ（Webページのレンダリング速度は遅いかもしれませんが）が必要だと感じています。繰り返しになりますが、iPadでデスクトップのような操作性を求めるなら、iCabはまさに最適なアプリと言えるでしょう。

Terraの話に戻りますが、これはReaddleDocsとCalendarsの開発元が開発したアプリで、無料です。iPadに別のブラウザは必要ないと思っていたので、最初は少し懐疑的でしたが、機能と現在の価格を考えると、Terraは本当に優れたアプリだと言わざるを得ません。App Storeでの高評価は、結局のところ完全に間違っているわけではないでしょう。このアプリはタブ付きのシンプルなインターフェースを備えており、ボタンをタップするだけで全画面表示に切り替えることができます。ウェブページ上に半透明のアイコンを表示して全画面表示モードを再現しようとする他の多くのアプリとは異なり、Terraは右上隅にボタンを1つ配置しています。読みたいものに集中したい場合は、全画面表示にして忘れてください。マルチタッチジェスチャーの実装により、開いているタブを3本指スワイプで切り替えることができます。上部のツールバーからは、アドレスバー、更新ボタン、Google検索、設定、ブックマーク、アクションボタンなど、iOSブラウザの一般的な機能にアクセスできます。設定では、アプリのパスコードを設定したり、シークレットモードでナビゲートしたり（Cookieと履歴は保存されません）、ユーザーエージェントを変更したり、選択した検索エンジンを変更したりできます。また、コンピューターからブックマークをインポートすることもできますが、そのためにはiTunesファイル共有を使用する必要があります。ブックマーク、履歴、および「保存されたファイル」は左側のブックマークポップオーバーにありますが、ChromeのブックマークバーをTerraにエクスポートする方法がわかりませんでした。エクスポートした.htmlファイルを適切に編集する必要があるようです。アクションボタンにもいくつか興味深い機能があります。新しいブックマークを作成したり、ページをAirPrintで印刷したり、オフラインアクセス用にページをローカルに保存したり、リンクをメールで送信したり、Safariに転送したりできます。

しかし、Terraで一番感銘を受けたのは、タブの扱いやすさです。アプリは安定しており、数十ページを開いても問題なく動作します（昨晩テストしたところ、13個のタブを開いていましたが、数分間操作しても再読み込みは発生しませんでした）。さらに、タブをタップ＆ホールドするとウェブページのフルタイトルが表示される便利なポップアップメニューも備えています。タブをたくさん開いていてファビコンしか表示されないような場合、これは非常に便利です。タブの切り替えはiCabほど速くはありませんが、十分に許容できるレベルです。アニメーションもスムーズで、全体的にシステムの動作は良好です。

iPad版Terraは驚きでした。無料アプリですが、UIと応答性へのミニマルなアプローチを犠牲にすることなく、2.99ドル以上の多くのアプリよりも多くの点で優れています。こちらからダウンロードできます。