ニューズ・コーポレーションがAppleの協力を得て今年2月に創刊したiPad専用新聞「ザ・デイリー」は、売り上げ不振が続いている。ブルームバーグは、広告担当役員のジョン・ニッティ氏から、同紙の週平均読者数はわずか12万人（2週間の無料トライアル利用者を含む）だと報じている。ニッティ氏によると、購読者数は同紙が黒字化するために必要な数の4分の1にも満たないという。

2月にデイリーが発表された際、ニューズ・コーポレーション会長兼CEOのルパート・マードック氏は「デイリーは、物語の語り方と消費方法のモデルとなるだろうと確信しています」と述べました。マードック氏は、この出版物が新技術のスピードと汎用性、そして新聞の「偶然性と驚き」を兼ね備え、「新聞」を「再び生き生きとしたものにする」と語りました。

ニューズ・コーポレーションは、2月から6月の間​​に100万人以上がアプリをダウンロードしたことを明らかにしたものの、実際の読者数については公表を控えた。5月には、ニューズ・コーポレーションのCOOであるチェイス・キャリー氏が、このアプリは「開発中」であり「まだ初期段階」であると擁護した。マードック氏は2月に、このプロジェクトに3,000万ドルを投資し、100人以上のスタッフを雇用し、損益分岐点に達するには50万人の読者が必要だと明らかにした。

[ガーディアン紙経由ブルームバーグ]