iOS 18.2では、Appleはメッセージ、通話、着信フィルタリング、パスワード、非接触決済、キーボードのデフォルトアプリを設定できる機能を導入しました。これまではメールとブラウジングのデフォルトアプリしか指定できなかったため、これは大きな前進と言えるでしょう。

1Passwordのようなアプリはこれらの新しい変更をすぐに活用しましたが、通話、非接触決済、メッセージングのカテゴリーでは、ほとんど、あるいは全く活用されていません。そこで登場したのが、私の知る限り、デフォルトのメッセージングアプリ設定を活用した最初のアプリであると思われる新しいアプリ、DefaultSMSです。

デフォルトSMSはメッセージングアプリではありません。この新しい設定は、ユーザーがiOS内の他の場所で電話番号をタップした際に、ユーザーが選択したメッセージングアプリに効果的に誘導するものです。現在、アプリでサポートされているのはTelegram、WhatsApp、Signalです。

初期設定は簡単です。まず、DefaultSMS内で使用したいメッセージングアプリを選択します。次に、「設定」→「アプリ」→「デフォルトのアプリ」→「メッセージ」と進み、「メッセージ」ではなく「DefaultSMS」を選択します。

iOS内のウェブサイト、メール、メモ、その他のソースから電話番号をタップすると、システムがsms://リンクを認識し、デフォルトのメッセージングアプリ（DefaultSMSとして指定）でその番号への新規メッセージが開きます。その後、アプリから選択したメッセージングアプリにリダイレクトされ、会話が開始されます。開発者によると、このプロセスは100%プライベートであり、DefaultSMSはこれらの情報を保持しないとのことです。

このアプリについていくつか指摘しておくべき点があります:

• メッセージを送信できるのは、メッセージを送信するアプリをすでにインストールしている相手のみです。
• 誰かがあなたに SMS を送信した場合、それはメッセージ アプリに配信されます。
• 会話を開始すると、SMS ではなく、選択したアプリ (WhatsApp など) からメッセージを送信することになります。

では、なぜこのアプリが存在するのでしょうか？開発者のヴィンセント・ネオ氏にこの質問をしたところ、彼はこう答えました。「このアプリは、人口の大部分が特定のプラットフォームを非常に頻繁に利用している国を対象としています。つまり、ユーザーは他のプラットフォーム（SMSを含む）よりもそのプラットフォームを好む可能性が高いということです。あなたのような、知り合い全員がWhatsAppを使っている国も同様です。」

簡単に言えば、DefaultSMSは、電話番号をタップした際に、常にメッセージアプリに戻るのではなく、どのアプリを使って会話を開始するかを選択できる機能です。また、このアプリは「デフォルトのメッセージングアプリ」という表現の欠点を浮き彫りにしています。それは、アプリがSMSメッセージを受信するためのAPIがまだ存在しないということです。APIが追加されるまでは、DefaultSMSのような巧妙なサードパーティ製ユーティリティに頼って、ようやく目的の半分を実現できるでしょう。

DefaultSMS は App Store で 0.99 ドルで入手できます。