本日、クパチーノで開催されたAppleの「In the Loop」イベントで、iOS、iPad、iPhone製品マーケティング担当バイスプレジデントのグレッグ・ジョズウィアック氏が登壇し、待望の4インチiPhoneシリーズのアップデートを発表しました。iPhone 5sの後継機となる新型iPhone SEは、フォームファクタはiPhone 5sと非常に似ていますが、AppleのフラッグシップモデルであるiPhone 6sとほぼ同等のパワーと機能を備えています。

仕様

iPhone SEは、iPhone 6sと同じ64ビットApple A9プロセッサとM9モーションコプロセッサを搭載しています。Appleによると、SEはiPhone 5sの2倍の速度で動作し、GPU性能は3倍向上しています。プロセッサのアップデートにより、充電器に接続していない場合でもハンズフリーの「Hey Siri」機能が利用できます。特筆すべきは、新たにAppleのローズゴールドカラーが採用されたことです。これまでのローズゴールドカラーのデバイスの中で最も美しいと言えるでしょう。

iPhone SEのカメラは、AppleのFocus PixelテクノロジーとTrue Toneフラッシュを搭載した12メガピクセルのiSightカメラです。当然のことながら、このアップデートにより、iPhone SEはLive Photos、63メガピクセルのパノラマ写真、4Kビデオ撮影機能、240fpsスローモーション、タイムラプスおよびシネマティックビデオの手ぶれ補正など、iPhone 6sと同じカメラ機能をすべて備えています。

SEは、iPhone 5sと比べて最大50%高速なLTEと、より快適なグローバルデータローミングを実現するLTEバンドの拡大を誇ります。iPhone 5sと比べて最大3倍高速な高速Wi-FiとWi-Fi通話機能も備えています。また、iPhone SEはAppleの4インチモデルにApple Payを導入する第一歩となります。

価格と販売状況

iPhone SEの最も興味深い点は、おそらくその価格でしょう。最新かつ最高の機能、カメラ、チップセットを搭載したiPhoneとしては、iPhone SEは史上最も安価な導入価格となっています。残念ながら（予想通りではありますが）、ベースモデルは16GBのままですが、SIMフリーモデルは399ドルから購入できます。AppleのiPhoneアップグレードプログラムを利用すると、16GBのiPhone SEが月額わずか17ドルで購入できます。キャリアプランでは、2年契約でiPhone SEを無料で入手でき、月額プランではさらに安く入手できます（具体的な価格はキャリアによって異なります）。

Appleは、この価格をさらに衝動買いの領域に押し上げるため、iPhone下取りプログラムで月額料金をさらに引き下げています。iPhone 5s以降を下取りに出すと、AppleのiPhoneアップグレードプログラムで月額わずか10ドルでiPhone SEを入手できます。iPhone 4または4sを下取りに出す場合でも、月額料金は14ドルまで下がります。

オーストラリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、香港、日本、ニュージーランド、プエルトリコ、シンガポール、英国、米領バージン諸島、米国にお住まいのお客様は、iPhone SEの予約注文が今週木曜日の3月24日より開始され、1週間後の3月31日より販売開始となります。このデバイスは、5月末までに他の110カ国でも販売される予定です。

まとめ

iPhone 6sの機能とパワーをすべて小型の5sスタイルのボディに詰め込んだiPhone SEは、4インチiPhoneをAppleの最先端技術に再び引き上げます。長年にわたり、スマートフォンが陳腐化の一途を辿り、4インチフォームファクターへの期待が薄れつつあったファンにとって、Appleはついにその願いに応えてくれました。少なくとも今のところは、4インチiPhoneは生き続けています。

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