まだ気づいていない方のためにお伝えすると、iPadにはデフォルトのファイルマネージャーがありません。AppleはiPad（そして2007年にiPhoneでも）のファイルシステム全体を隠蔽することを決定し、この決定は当分の間続くでしょう。アプリは新しいフォルダであり、各アプリのデータベースがファイルマネージャーです。iFiles、1Password、Gusto、Fast PDFなど、これらのアプリにファイルを保存したい場合は、クラウド（Dropboxなど）からインポートするか、iTunesを使って転送する必要があります。

さて、Macユーザーなら「何でもバケット」という言葉にかなり慣れていると思います。Shawn Blanc氏が説明しているように、Yojimboのような何でもバケットとは、あらゆる情報をキャプチャし、一箇所に保存できるアプリケーションのことです。タグ、アルバム、スマートアルバム、ユーザーベースの条件で整理できる場所です。iOSではそのようなことは不可能です。Appleが適切なサービスメニューを実装するまでは、他のアプリケーションにデータを素早く送信する方法がありません。現状では、OmniFocusのクイック入力パネルやYojimboのキャプチャショートカットのような機能をiPhoneで利用することは不可能です。

それでも、開発者たちは OS X にあるものと似たものを構築しようとしています。StashはHedonic Software の新しい iPad アプリで、あらゆる種類のファイルを収集でき、パブリックまたはプライベートの複数のライブラリを作成することもできます。

StashはApp Storeで3つのバージョン（メディア、ファイル、Pro）が公開されていますが、ここではStash Pro版を取り上げます。StashはiTunesのファイル共有経由でファイルをインポートできるだけでなく、内蔵ブラウザを使ってインターネットからアイテムを取得し、ライブラリに直接保存することもできます。残念ながら、MobileMeやDropboxには対応していません。開発者の方々には、今後のバージョンでこれらの機能を実装していただければ幸いです。

デフォルトでは、ファイルはライブラリに保存されますが、ライブラリにはパブリックとプライベートの2種類があります。Stashは、他人に見られたくないものを非表示にするためのアプリです。私はパブリックオプションを一切使用しませんでした。ライブラリにパスワードを設定したり（1Passwordのように）、ボスボタン機能を有効にしたりできます。これは便利です。基本的に、4本指のタップジェスチャーでライブラリの表示/非表示を切り替えたり（Googleマップがポップアップ表示されます）、パブリックモードで起動後10秒以内にどこかをタップするとパスワードフィールドを表示したりできます。StashはiPadでファイルを隠すのに最適なアプリで、プライベート/パブリック機能は実に素晴らしいです。

ファイルサポートに関しては、アプリを壊してサポートされていないドキュメントをいくつか入れようとしましたが、失敗しました。Stashは、.webarchiveや.PDFから.pagesや.zipまで、あらゆる種類のファイルをサポートしているようです。アーカイブはアプリ内で展開され、動画も問題なく再生できます。フォルダやサブフォルダ、スマートアルバム（Mac OS Xと同様に複数の条件から選択できます）を作成し、それらの間でファイルを移動できます。アイテムはタイトル、タイプ、評価、閲覧回数で並べ替えることができます。

App Storeで3.99ドルで入手可能なStash Proは、iPad上の様々な種類のファイルを管理し、表示したり非表示にしたりするのに最適なアプリです。ブラウザを内蔵し、使いやすいUIと便利なスマートアルバム機能も備えています。おすすめです。