Pixelmatorチームは、iPad向けPixelmator Photoのバージョン1.2をリリースしました。iPadOSカーソルとSplit Viewのサポートに加え、Pixelmator ProのML Match Colors機能も搭載されています。また、このアップデートには、色の強度とプリセット調整を変更する新しい方法、そしてフィルターツールの「最近使った項目」セクションも含まれています。

カーソルコントロールの追加は、既にキーボードショートカットをサポートしているPixelmator Photoにとって嬉しい機能強化です。これにより、画面に手を伸ばすことなく、キーボードとトラックパッドまたはマウスを組み合わせて写真を編集することが可能になります。Split Viewの追加と組み合わせることで、Pixelmator Photoは他のアプリと組み合わせて使用​​する際の操作性が以前よりもはるかに向上しました。

例えば、記事を執筆中に写真を修正したい時は、Pixelmator Photo を使って、これから使う予定の写真を修正することがよくあります。アップデート前は、iPad Proをスタンドに立てて編集する場合、iPadを取り外してテーブルに平らに置いて編集していました。Pixelmator Photo のUIを何度も操作するよりも、iPadをテーブルに平らに置いて編集する方が楽だったからです。

カーソル機能のおかげで、iPadをスタンドに置いたまま編集作業を続けることができます。さらに、Split Viewを使えば、記事の執筆と並行して画像を編集し、アプリの共有シート機能を使ってショートカットで最終画像をCDNにアップロードし、記事に貼り付けられるURLを返すことができます。この連携により、写真アプリとテキストエディタを行き来する必要がなくなり、時間の節約になります。Pixelmator PhotoはiPadOSのマルチウィンドウ機能をサポートしていない点に注意してください。この機能は、編集作業によっては役立つかもしれません。

Pixelmator Photo には、昨年 Mac で初めて導入された機能「ML Match Colors」も追加されました。この機能にアクセスするには 2 つの方法があります。1 つ目は、ツールバーの「編集」ボタンをタップまたはクリックし、次に省略記号ボタンをタップ、最後に「ML Match Colors」ボタンをタップします。iCloud フォトライブラリを表示するポップオーバーが表示され、画像を選択すると機械学習によって、選択した画像の外観と雰囲気を模倣した変更が適用されます。

ML Match Colors にアクセスする2つ目の方法は、Split View を使用することです。Pixelmator Photo で画像を編集モードにし、写真アプリなどの他のアプリから写真をドラッグして Pixelmator Photo の画像に貼り付けると、ML Match Colors による調整が適用されます。高度な機能でありながら、驚くほどシンプルなワークフローです。

アプリには、編集パネルのカラー調整セクションの下に新しいスライダーが追加され、カラー調整とプリセットの強度を調整できるようになりました。画面下部のプリセットストリップにも、「最近使った項目」セクションが追加されました。「最近使った項目」には、最後に編集した5枚の画像の設定が保存されており、それらの編集を他の写真に簡単に適用できます。

Pixelmator Photo 1.2の新機能はまだ少ししか試していませんが、新しいSplit Viewとカーソルサポートは、MacStoriesの記事用の画像編集にこのアプリを使う際の時間を節約してくれると確信しています。また、ML Match Colorsの使いやすさとパワーにも感銘を受けました。App Storeには優れた写真編集アプリが数多くありますが、ファイルプロバイダやiCloudフォトライブラリ経由で画像にアクセスできる柔軟性と、Pixelmator Photoの強力なツールセットを兼ね備えているアプリはほとんどありません。

Pixelmator Photoは、既存ユーザーにはApp Storeで無料アップデートとして提供されます。新規ユーザーは4.99ドルでアプリをご購入いただけます。