昨日の基調講演を見ながら、Appleが基調講演で製品紹介や説明に、芸術的で映画的な動画を多用するようになっていることに驚きました。確かに動画は過去にも使われてきましたが、最近の基調講演ではそれがさらに一歩先を行くものになっています。特に、最初のiPhone基調講演（基本的にはスティーブ・ジョブズと静止したスライド）と9月のApple Watch発表（2本の非常に完成度の高い動画に、ティム・クックによる詳細な説明が挟み込まれていた）を比較してみると、その効果は歴然としています。

Appleがこうした動画の使用を増やしている理由は、間違いなく多岐にわたるでしょう。スティーブ・ジョブズがステージ上で示したカリスマ性と存在感に匹敵する人はほとんどいないからかもしれませんし、単に動画を作るのが楽しいからかもしれませんし、動画によって基調講演がより魅力的になると考えているからかもしれませんし、ウェブサイトに掲載する動画コンテンツを作りたいからかもしれませんし、あるいは、一枚の写真は千の言葉に値するという信念からかもしれません。

理由は何であれ（そしておそらく上記の全てが混ざり合っているのでしょうが）、昨日の基調講演のビデオは本当に楽しめました。多くの製品プロモーションビデオについてそう言えるのは難しいことです。実際、これらは単なる製品ビデオだと自覚するのは、ちょっとおかしなことです。なぜなら、中には真に美しく精巧な芸術作品のようなビデオもあるからです。特にApple Watchのビデオは、アルミニウム（Apple Watch Sport）、ステンレススチール（Apple Watch）、ゴールド（Apple Watch Edition）の3つのコレクションのコア素材の精製プロセスに焦点を当てています。

昨日の基調講演のビデオをすべて以下に埋め込みました。また、私のお気に入りの「シーン」の GIF もいくつかあります。