Sayonara Wild Hearts をどう表現すればいいでしょうか？オンレール式の音楽重視ゲームですが、それだけでは説明が足りない気がします。確かにゲームではありますが、Sayonara Wild Hearts の没入感あふれるレベル、美しいビジュアル、そして素晴らしいサウンドトラックの融合とゲームプレイを組み合わせると、まさに「体験」と呼ぶにふさわしいと感じます。

「Sayonara Wild Hearts」はApple Arcadeのローンチタイトルであり、Appleの9月のイベントでステージ上でデモが披露された数少ないタイトルの一つです。Arcadeのプレミアタイトルの一つとして、Appleの新サービスが象徴する型破りなオリジナリティを見事に体現しています。Arcadeは、App Storeのアプリ内課金中心のゲーム開発にありがちな制約から開発者を解放し、様々なクリエイティブタイトルの資金提供とプロモーションを目指しています。「Sayonara Wild Hearts」は、非常にユニークで、あえて言えば、幻覚的な体験を提供し、開発者のありのままのビジョンを余すところなく体現しています。

各ステージでは、スケートボードやバイクに乗ったり、空を飛んだりしながら、できるだけ多くのハートを集めて最高得点を目指します。時には剣で敵を倒したり、ハートを撃ち込んだりして戦うこともあります。このゲームの醍醐味は、レベルをクリアすることではなく、高得点を取ることです。ゴールド、シルバー、ブロンズのランクがあなたのパフォーマンスに反映され、ステージの一部をクリアするのが特に難しい場合は、スキップするチャンスがあります。幸いなことに、自動セーブポイントが十分に用意されているため、何度も失敗しても、再び同じステージをプレイする必要はありません。

ゲームプレイは比較的シンプルです。プレイヤーキャラクターは環境内のレールに沿って自動的に前進し、プレイヤーのタスクは、プレイヤーキャラクターを空間内でパンさせて前述のハートを拾い、障害物を避けることです。ビジュアルは美しく、各レベルにはさまざまな視点の変化と楽しいサプライズが用意されています。私が初めてプレイしたときは、最初の数ステージはあまり何も起こらず、少し物足りなさを感じました。しかし、数分以上プレイすると、待ち受けるさまざまな紆余曲折に気づき始めます。たとえば、一部のステージでは、ゲームの標準的な方式を避け、代わりに音楽や画面上のイベントに合わせて特定のボタンを押す必要があるアクション シーケンスに重点を置いています。また、他のステージでは、別のキャラクターの VR ヘッドセットの中に閉じ込められ、そのインターフェイス内を移動するレベルのシーケンスなど、さまざまな奇妙で素晴らしい場所に連れて行ってくれます。

正直に言うと、「Sayonara Wild Hearts」の頻繁な視点移動と派手な照明効果は、最初は少し身体的に不安で、ついていこうとすると軽い頭痛がしました。幸い、すぐに慣れて、ずれている感覚はなくなりました。この問題が他のプレイヤーにはあまり見られないことを願っています。

一度慣れてしまえば、「Sayonara Wild Hearts」はスリリングな冒険へと誘います。響き渡るサウンドトラックは、ゲーム体験の重要な要素であり、各ステージの感情的な雰囲気を決定づけ、ゲームに魂を吹き込んでいます。ステージデザインもまた、このゲーム体験の核となる要素です。各レベルがあなたをどこへ連れて行くのか、全く予測できません。唯一の不満は、多くのレベルが思ったよりも短く、そろそろギアチェンジしそうなタイミングで終わってしまうことです。

Sayonara Wild HeartsはiPhone、iPad、Mac、Apple TVでプレイでき、コントローラーにも対応しています。私はほとんどのプレイでXbox One Sコントローラーを使っていますが、非常に快適でした。タッチ操作も悪くないのですが、各レベルで高得点を取るのがかなり難しくなると思います。iPhoneでタッチ操作を使った時は、ゲームの設定から選択できるタッチ感度の「高」設定の方が好みでした。

Apple Arcadeは圧倒的な数の素晴らしいゲームでローンチし、ここ数週間、Appleは毎週金曜日に4、5本の新作タイトルを追加しています。そのため、Arcadeのカタログから最高のゲームを見つけることがますます重要になっています。Sayonara Wild Heartsはまさにその宝石の一つだと思います。最初から最後まで驚きと喜びに満ち、素晴らしいサウンドトラックにのせて、没入感あふれるスリル満点の体験を提供します。万人受けするゲームではないかもしれませんが、Arcadeの加入者なら、少なくとも一度は試してみる価値があります。