Appleの決算内容を少し詳しく知るには、Six Colorsが公開したウォール街のアナリストとの決算説明会の完全版トランスクリプトほど良いものはないでしょう。これまでと同様に、ジェイソン・スネルがウォール街のアナリストへのAppleのプレゼンテーションと、電話会議後の質疑応答の内容をトランスクリプト化しました。以下に、そのハイライトをいくつかご紹介します。

iPad は中国で好調な売れ行きを示し、クック氏は次のように報告している。

iPadについては、グレーターチャイナで成長路線に回帰し、他の地域セグメントでも力強い二桁成長を達成できたことを大変嬉しく思います。iPadの好調な業績は、主にiPad Proに対するお客様からの強い反響によるものです。

Appleはウェアラブル製品の売上高が51億ドルと好調だったと報告した。新型AirPodsについて、ティム・クック氏は次のように述べた。

先月、世界で最も人気のあるワイヤレスヘッドホンの第2世代となる新型AirPodsを発表しましたが、その需要は驚異的でした。これはまさに文化現象と言えるでしょう。

Apple Watchについてクック氏は次のようにコメントした。

Apple Watchは世界で最も売れている、そして最も愛されているスマートウォッチであり、ホリデーシーズンを除く四半期としては過去最高の業績を達成しました。多くの新規顧客を獲得しており、購入者の4分の3はこれまでApple Watchを所有したことのないお客様です。

CFOのルカ・マエストリ氏はAirPodsについて次のように付け加えた。

AirPods への関心は桁外れに高まっており、私たちは驚異的な顧客の需要に応えるために懸命に取り組んでいます。

Appleのプレゼンテーションでは、サービスにも焦点が当てられました。クック氏は講演の中で、今後提供されるApple Arcade、Apple TV+、News+のサービスについて強調しました。

ご存知の通り、ゲームはApp Storeのトップカテゴリーです。Apple Arcadeは、この市場の一部に、これまでとは異なる種類のゲームを提供することで応えます。これは開発者にとってもユーザーにとっても大きなメリットになると考えています。TV+は、ケーブルテレビのバンドルからOTT（Over The Top：インターネットテレビ）への移行が進む市場で展開されます。多くのユーザーは複数のOTTサービスを利用することになると考えており、Apple TV+もその一つとして検討してもらえるよう、全力を尽くします。さらに、Apple News+は大変ユニークなサービスだと考えているため、皆様にぜひご覧いただきたいと考えています。私は雑誌が大好きで、出版社の皆様を応援したいという思いも強く持っています。

クック氏はまた、Macの売上はもっと伸びたはずだが、プロセッサの供給制約によって抑制されたと述べた。

Mac事業全体では、3月四半期にプロセッサの制約に直面し、売上高は前年比で5%減少しました。しかし、これらの制約がなければMacの売上高は前年比で増加していたと確信しており、今回の問題は第3四半期の業績に大きな影響を与えないと考えています。

アップルとクアルコムの間の最近の訴訟和解について尋ねられると、クック氏は次のように答えた。

訴訟が終結し、世界中で起こっていた訴訟もすべて却下され、和解が成立したことを嬉しく思います。複数年にわたる供給契約を締結できたこと、そしてクアルコムとの直接ライセンス契約を締結できたことを大変嬉しく思います。これは両社にとって重要なことであり、今回の和解に満足しています。

2019年第1四半期のAppleの業績は予想外に低調だったが、ウォール街は時間外取引での株価の5%上昇に基づき、第2四半期の業績に当初は満足しているようだ。