携帯電話で人気の音楽識別アプリ「Shazam」は、一部の音楽愛好家にとって究極の仕事、つまり「音楽ソース」として一日中新しい音楽を聴くことをもたらしている。ニューヨーク・タイムズは、Shazamで働くそのような人材の一人、チャールズ・スロモヴィッツ氏にインタビューを行った。彼の仕事は、ユーザーが聴くであろう曲をShazamの音楽識別エンジンが確実に識別できるよう、新しい音楽やアーティストを探し出すことだ。

Shazamは1億人を超えるユーザーベースに成長し、1日に300万回アクセスしています。ShazamのCEOであるアンドリュー・フィッシャー氏は、「Shazamのようなサービスを利用する人は、常に正常に動作することを期待します」と述べています。そのため、スロモヴィッツ氏をはじめとする世界中の新しい音楽を見つける人々は、200カ国以上で利用可能なShazamの精度を確保する上で不可欠な存在となっています。同様に、Pandoraも、いわゆる「音楽学者」と呼ばれる人材を雇用し、音楽業界に新たな雇用を生み出しています。彼らは様々な特徴に基づいて楽曲を分析し、ユーザーが類似の楽曲を見つけられるようにしています。

スロモヴィッツ氏は、自分の仕事は「リアルタイムの宝探し」のようなもので、「決して終わることのない」ものだと語る。音楽ブログをざっと読み、iTunes、Amazon、ビルボードのチャート、レコード店、地元のラジオ局をチェックし、Shazamの発見エンジンにまだ「フィンガープリント」されていない新しい音楽や最近人気の音楽を探すのだ。仕事の一部には、どの曲が再生されるかを推測する能力も求められる。レーベルやベッドルームスタジオからリリースされたすべての曲を「フィンガープリント」するのは不可能だからだ。スロモヴィッツ氏は自分の仕事について、「好きなことをして、新しい音楽を聴き、新しいアーティストを見つけて、街へ繰り出せる」と語る。

[NYTimes経由]