App Storeのリリースやアップデートが山のように溢れかえる中で、かつて愛用していた素晴らしいアプリを見失い、忘れてしまうのはよくあることです。新しいアプリが登場し、開発者はほぼあらゆるものにより良い代替アプリを提供します。特にオタクなら、iOSやOS Xの最新機能に合わせてワークフローを常に調整することの大変さはよくご存知でしょう。先週、私は長い間使っていたのに、なぜかiTunesのアプリライブラリに放置されていたアプリ、Air Videoを再発見しました。

私はずっとAir Videoのファンで、開発（とアップデート）を熱心に追ってきました。しかし、前述の理由から、ここ数ヶ月、このアプリがかつてどれほど便利だったか、そしてメディア消費体験をどれほど向上させてくれるのかをすっかり忘れてしまっていました。そんな時、iPad 2が届き、薄型デザインのおかげで（私にとっては）片手で持ちやすくなったことがはっきりと分かったので、Air Videoのことを思い出しました。そして、改めてAir Videoの虜になってしまったのです。

正直に言うと、私は Air Video を再び使い始めたのは、a) このアプリが素晴らしいと知っていたし、新しいアプリに集中していたので、このアプリを見逃していたから、b) iPad 2 は薄くて軽くなったので、ソファで映画を何時間も観るときに持っていても楽になったからです。これに加えて、最近 AirPort Extreme に電源付き USB ハブ経由で外付けドライブをいくつか追加したこともあり、MacBook Pro の外に映画やテレビ番組を保存し、ライブ変換で iPad にストリーミングするソリューションとして、Air Video をもう一度試してみることにしました。Air Video をご存知ない方のために説明すると、これは iPhone と iPad のユニバーサル アプリで、「ライブ変換」と呼ばれるシステムにより、あらゆる形式のビデオを iOS デバイスにストリーミングできます。このシステムにより、ファイルはリアルタイムで変換され、デバイスで再生できるようになります。このアプリを使用するには、動画ファイルと iOS アプリの橋渡しとなるサーバー アプリケーションを Mac にインストールする必要があります。サーバーはストリーミング、変換、字幕、ファイルの場所、リモートアクセスを処理します。Air VideoはMac上の任意のフォルダ、または接続されたローカル/ネットワークドライブから動画をストリーミングし、Wi-Fiおよび3G経由でメディアライブラリにリモートアクセスできるようにします。

先ほども述べたように、iPad 2のフォームファクタは、何時間持っていても驚くほど快適で、手首に重さや圧力を感じません。スマートカバーは言うまでもなく、映画鑑賞用のスタンドとしても使えます。iPad 2のデザインとスマートカバーの機能性に加え、Air Videoを使えば外付けドライブに保存した映画をフォーマットを気にせずに鑑賞できるという点が相まって、素晴らしいセットアップになっています。リモートアクセスも同様に素晴らしく、ユーザーフレンドリーです。ポート転送やグローバルDNSホスト名に煩わされることなく、有効にするだけでアプリからPINが発行されます。そのPINをiOSクライアントに入力すると、Air Videoが自動的にMacを見つけて、リモートストリーミングを開始します。これでiPad 2を持ち歩き、iPhoneのパーソナルホットスポットに接続すれば、どこにいてもメディアライブラリをストリーミングできます。素晴らしい未来です。

Air Videoには、ローカル変換、AirPlay、iOSクライアントのグローバル設定など、多くの追加機能が付属しています。開発者のウェブサイトで詳細をご確認ください。この記事の主旨は、iPad 2とその優れた点についてではなく、Air Videoのような優れたソフトウェアについてです。他の代替アプリが登場しても、決して古びることのない、革新的で優れたアプリです。iPad 2とAirPort Extremeのおかげで、Air Videoを再発見し、大変満足しています。