Appleは、9月にiTunes 12.7がリリースされる際に、iTunes UコレクションをApple Podcastsに移行すると発表しました。iTunes Uコースは、iOS版iTunes Uアプリからのみご利用いただけます。

iTunes Uは2007年に開始され、iTunes Storeを通じて無料の教育コンテンツをダウンロードできるコレクションを提供しました。2012年にはAppleがiOS向けiTunes Uアプリを発表し、教育者は配布資料、宿題、クイズ、電子書籍などのコンテンツを取り入れることで、音声や動画にとどまらないiTunes Uコースを作成できるようになりました。現在、コースはmacOS版iTunesのコレクションと一緒に表示されますが、iOS専用のiTunes Uアプリで最適に機能するように設計されています。

Appleの発表とサポートページによると、9月にiTunes Uコレクションは自動的にポッドキャストに変換され、macOS版iTunesのiTunes Uセクションは廃止される予定です。つまり、MacでiTunes Uのコース教材をダウンロードすることはできなくなります。また、この変更により、iTunes Uカタログにはコースのみが含まれ、iOSデバイスからのみアクセスできるようになります。

iTunes UコレクションからPodcastへの移行は自動的に行われますが、いくつか注意点があります。まず、iTunes UとPodcastのカテゴリは異なります。コレクションにはPodcastカテゴリが自動的に割り当てられますが、iTunes Uで割り当てられているカテゴリとは異なる場合があります。ただし、コレクション作成者は新しいiTunes Podcast Site Managerを使用して、いつでもカテゴリを変更できます。

第二に、ePubファイルを含むコレクションは、PDFファイルに置き換える必要があるかもしれません。AppleのiTunes U Public Site Managerサポートページによると、

Apple Podcastsは、ePubファイルを除き、現在iTunes Uコレクションでサポートされているすべてのメディアタイプをサポートしています。コレクションにePubファイルが含まれている場合は、ePubファイルを別のファイルタイプ（例：PDFファイル）に置き換えることをおすすめします。

このアドバイスは、Apple Podcasts ConnectのサポートページでePubファイルがPodcastでサポートされていると記載されていることと矛盾しているように思われます。しかし、Appleが明確な説明をしない限り、提案されているようにPDFに切り替えるのが最善でしょう。

ポッドキャストの人気が高まるにつれ、iTunes Uのコレクションをポッドキャストに移行することで、より幅広い視聴者にポッドキャストを届けられるようになるでしょう。この移行により、macOS上のiTunesが簡素化され、iTunes UアプリはmacOSで最適に動作するコンテンツに限定されます。これらの理由はそれぞれ独立して考えれば納得できますが、まだ解決されていない課題が残っています。それは、MacでiTunes Uのコースにアクセスする手段がないことです。AppleがiTunes UのコースをiOS専用にすることを決定した可能性はありますが、この秋にはMac版iTunes Uへの新たなアプローチが見られるだろうと予想しています。そして、この移行はiTunesを解体するというより広範な計画の一環なのかもしれません。