TechCrunch の報道によると、Philips は、ユーザーが iOS アプリを通じて制御できる同社のワイヤレス照明システム、hue 用の API と iOS SDK をリリースした。

「現在、Hue関連の新しいアプリケーションのために、非公式開発者コミュニティから共有・構築されたアプリケーションがすでに10件ほどあります」と、Hueシステムアーキテクトのジョージ・イアニ氏はインタビューで説明しました。「フィリップスとして今、私たちが目指しているのは、このコミュニティを支援し、成長させ、奨励し、ツールと適切なドキュメントを提供することです。また、これがAPIであり、私たちがサポートし、一夜にして変更されることはないという確約を彼らに示したいと考えています。」

APIとSDKの正式リリースに先立ち、サードパーティの開発者は既にPhilipsのアプリをリバースエンジニアリングし、hueのシステム（実際の電球と通信する「ブリッジ」をベースに）を制御する独自のソリューションを開発していました。AmbifyというiOSアプリを使えば、ユーザーは音楽とhueのライトをペアリングできます。MacStoriesでは、11月にPythonistaと連携してライトのオン/オフを自動化できる非公式のhue Pythonライブラリを紹介する動画へのリンクを掲載しました。

このAPIは、サードパーティのソフトウェアおよびハードウェアメーカーにとって多くの興味深い可能性を切り開きます。Hueには既に、リモコンと様々な照明設定のための「プリセット」（「レシピ」と呼ばれる）のオプションが同梱されており、写真（アプリのフォトライブラリで入手可能）に基づいて特定の色の組み合わせを簡単に再現したり、ライフスタイルの改善（朝、徐々に明るさを上げてユーザーを目覚めさせるなど）を目的とした設定をユーザーに提供することを目指しています。

SDK と API があれば、開発者はこれらのコンセプトを活用できます。「シンプルな」リモコン機能以外にも、読書や映画の視聴中に特定の hue 設定を有効にしたり、音声コマンドをディクテーションで解析したり、iOS デバイスのリマインダー、カレンダー、位置情報サービスと統合したりするアプリを想像してみてください。ハードウェア側では、少なくとも理論上は、個人データと hue を組み合わせて、Philips の「スマート」照明システムをまったく新しい方法で活用できるガジェットを開発できるはずです。わかりやすい実装としては、Nike の FuelBand などの健康およびフィットネス モニタリング アクセサリが挙げられます。噂によると、Apple iWatch が hue と統合して、ユーザーのデータや個人の統計情報を交換できるとのことです (Apple はこの種のサードパーティとのコラボレーションに馴染みがある)。

現在、Philipsのhue APIは有望であり、より先進的なソフトウェアおよびハードウェア実装に大きな可能性を示しています。詳細はPhilipsのウェブサイトをご覧ください。