米国の複数のApple StoreでAirPort Express、AirPort Extreme、Time Capsuleの在庫が少なくなっているとの昨晩の報道を受けて、Appleが同製品の製造を中止するか、あるいはiCloudと統合し、iOSデバイスやMacがクラウドに保存されたコンテンツに素早くアクセスできるような大きな新機能を搭載して製品ラインを完全に刷新するのではないかとの憶測が飛び交っている。9to5macは、Appleが社内でTime Capsuleの新バージョンをテストしているという情報を入手した。この新バージョンは、接続されたiPhone、iPad、Macのソフトウェアアップデートをバックグラウンドでダウンロードし、インターネットからダウンロードしたアップデートをローカルに配布することができる。報道によると、Time Capsuleはユーザーが所有しローカルネットワークに接続しているデバイスを認識し、バックグラウンドで自動的にソフトウェアアップデートを見つけてダウンロードし、キャッシュに保存しておき、デバイスがアップグレードの準備が整うと、ユーザーにダウンロードプロセスを待たせることなく、アップデートをすぐにデバイスに送信するという。

確かなことは、AppleがMacとiOSデバイスの両方のソフトウェアアップデートをキャッシュするTime Capsuleを社内でテストしているということです。新しいTime Capsuleは、Wi-Fi経由で接続するデバイスを学習し、Appleのサーバーにアクセスして、それらの製品のソフトウェアアップデートをダウンロードする仕組みです。

ユーザーがソフトウェアアップデートをインストールしようとすると、ルーター機能も兼ねたTime Capsuleが、インターネット経由ですべてをダウンロードするのではなく、ローカルに保存されたアップデートに誘導します。これはiOSアップデートにも適用されますが、アップデートはMac経由で行われます。

この新しいスマートテクノロジーは、ローカルネットワークに接続されているデバイスを認識し、Mac OS X Server（クライアント用のソフトウェアアップデートをダウンロードできますが、上記の提案ソリューションほどスマートではありません）とは異なり、どのデバイスがどのようなソフトウェアアップデートを必要としているか、あるいはインストールできるかを正確に把握できます。ユーザーの行動に基づいて、Mac用iPhoto関連のアップデートを常にダウンロードする一方で、最新バージョンのOS Xを入手するかどうかをポップアップボックスで確認するシステムを想像してみてください。ローカルキャッシュ機能を備えた「スマートルーター」がもたらす可能性は、Appleの毎週のソフトウェアアップデートの速さと組み合わせることで、事実上無限大です。

9to5macはまた、新しいTime CapsuleがAppleのiCloudに保存されているコンテンツ（音楽、映画、テレビ番組など）をキャッシュするのに使用されるのではないかと推測しています。これにより、フラッシュストレージの容量が限られているiOSデバイスでも、インターネット接続を待たずにストリーミングをすぐに開始できるようになります。噂が本当で、Appleが音楽コレクションをクラウドにバックアップするサービス、またはスキャン処理後に既存の曲を単にミラーリングするサービスを構築している場合、Appleは、ユーザーがソファでiPadで音楽を聞いたり映画を見たりするときのために、最も消費されたコンテンツをローカルキャッシュに保存するソリューションを考案する可能性があります。別のアイデアとしては、Appleがメディアのスニペットをローカルに保存し（特許が示唆しているように）、iOSデバイスで即座に音楽の再生を開始できるようにするというものがあります。または、その逆の可能性もあります。つまり、クラウドとiOSデバイスの間の橋渡しとしてコンテンツを提供するのではなく、Time CapsuleはMacとiOSデバイスのコンテンツと設定をクラウドにバックアップするのです。

更新: ジョン・グルーバー氏は、噂の新しい Time Capsule は iOS デバイスをコンピューターに接続せずに iOS アップデートを処理できる可能性があると示唆しています。これは確かに可能性がありそうで、今日 Twitter で多くの人が疑問に思っていたことです。

これには何か意味があるかもしれない。もしこれが、MacやPCに接続せずにiOSデバイスをソフトウェアアップデートできる方法だったらどうだろう？

5月の噂では、iOS 5ではついにキャリアのネットワーク上で無線アップデートが導入されるだろうとされていた。iPhoneやiPadのユーザーは自宅のデスクトップコンピュータでデバイスをアップデートすることに慣れているため、AppleはTime Capsuleをアップデートするだけで、新しいOSアップデートがローカルネットワーク（低速の3G接続ではない）のバックグラウンドでダウンロードされ、iTunesを必要とせずに済むかもしれない。