
待望のiPad版Photoshopのリリースは、多くのユーザーから重要な機能が欠けているとの失望を招きました。Adobeは当時、バージョン1.0は今後の開発の基盤となるものであり、その上で迅速に機能拡張していく予定だと説明していましたが、その基盤構築に要した時間の長さから、多くのユーザーが懐疑的な見方を抱くようになりました。本日、AdobeはiPad版Photoshopを巡る疑念を払拭するため、今年後半から2020年前半にリリース予定の機能の一部を紹介するブログ記事を公開しました。
Adobeは、今月初めのAdobe MAXカンファレンスで披露した「被写体を選択」機能を2019年末までにリリースすると発表しました。この機能は、同社のAI機械学習技術「Sensei」を活用し、複雑な被写体の選択を容易にします。また、Adobeは12月にシステム変更を実施し、クラウドPSDファイルのアップロードとダウンロードが高速化されると発表しました。
2020年上半期には、選択ツールがさらに強化され、ソフトエッジ選択を可能にする「Refine Edge」が追加されます。トーン調整用のカーブや、新しい調整レイヤーオプションも利用可能になります。Adobeは、Frescoなどのアプリからブラシ感度やキャンバスの回転といった機能も取り込む予定です。さらに、AdobeはPhotoshopとLightroom for iPadを統合し、LightroomでRAW画像を処理してPhotoshopの合成プロジェクトに使用できるようにすると発表しました。
iPad版Photoshopのリリースに対する反響を考えると、Adobeがこれらの新機能を事前に公開してくれたのは喜ばしいことです。Photoshopの少なくとも一部の機能と競合するiPadアプリが急速に進化し続けていることを考えると、競争上の優位性も感じられます。こうした競争こそが、2020年のプロ向けiPadアプリの動向を興味深いものにしてくれると期待しています。
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ジョンは MacStories の編集長で、2015 年にチームに加わって以来、Apple とアプリについて執筆しており、現在はフェデリコとともにサイトを運営しています。
ジョンは、アプリの世界を紹介する「AppStories」、アメリカとイタリアの文化の楽しい違いを探り、リスナーにメディアを勧める「MacStories Unwind」、奇妙なウェブと珍しいスナックを紹介する番組「Ruminate」、持ち歩くゲームを紹介する番組「NPC: Next Portable Console」の 4 つの MacStories ポッドキャストの共同司会者も務めています。