先週の成都フォックスコン工場での爆発事故は、昨日の報道とは反対に、実際にはiPadの生産台数が50万台減少する可能性がある。この数字はIHS iSuppliによるもので、同社は正確な数字は工場の閉鎖期間によって異なると指摘している。

昨日のChina Timesの報道によると、成都工場の生産落ち込みは深セン・フォックスコン工場が補うため、生産への影響は少ないとされています。しかしIHSは、深セン工場が生産落ち込みの全てを補うのは困難だと指摘しています。その結果、AppleはIHS iSuppliが予測したiPad 2の出荷台数740万台を達成できない可能性さえあります。

成都工場はiPad 2の生産台数の30%を占めるとされており、RBCキャピタル・マーケッツのマイク・アブラムスキー氏をはじめとする一部の関係者は、先週、iPadの生産台数が180万台から280万台減少する可能性があると推測しました。一方、スターン・アギーのショウ・ウー氏などは、成都工場の閉鎖はiPad 2の生産にほとんど影響を与えず、他の工場がその不足分を補うだろうと考えています。

先週、成都フォックスコン工場で発生した爆発事故で3名が死亡、15名が負傷し、うち9名は現在も入院中です。爆発の正確な原因は依然として不明ですが、初期の兆候から、換気が不十分だったために爆発性の高いアルミニウム粉塵が蓄積し、それが燃焼した可能性が示唆されています。

[ブルームバーグ・ビジネスウィーク経由]