本日のWWDC基調講演で、Appleは今秋に予定されているホームとオーディオのアップデートについて、1つのセクションを割いて説明しました。これらのアップデートには、tvOS、AirPods、そしてホームアプリの機能が含まれます。tvOSの詳しい概要は後ほどお伝えしますが、まずはAirPodsとホームアプリの今後の予定について見ていきましょう。

エアポッド

Siriインタラクションは、AirPods ProユーザーにSiriのアナウンスにハンズフリーで応答する新しい方法を提供します。うなずいたり首を振ったりするだけで、電話に出たり、メッセージを消したりといった操作ができます。この新しいインタラクション方法は、声に出して話したり、スマートフォンを取り出せない状況で役立ちます。

これまでiPhone、iPad、Macで利用可能だった音声分離機能が、AirPods Proにも搭載されます。通話中は、H2チップが機械学習を用いて背景ノイズや風切り音を自動的に除去し、通話相手があなたの声を聞き取りやすくします。

AppleはAirPodsでゲーム体験も向上させています。パーソナライズされた空間オーディオはゲームにも拡張され、ヘッドトラッキングとデバイスによる耳の形状認識を活用して、没入感のあるオーディオ体験を提供します。AirPods Proは、iPhoneのゲームモードでゲームをする際にオーディオの遅延が少なくなり、16ビット、48kHzのオーディオによりオーディオチャットの音質が向上します。さらに、没入感のあるゲーミングオーディオを実現するAPIが開発者向けに提供されます。

ホームアプリにゲストアクセス機能が追加され、住人はゲストに家の完全なアクセス権を与える代わりに、鍵、ガレージドア、セキュリティシステムの操作を一定時間だけ許可できるようになります。また、ゲストのアクティビティ履歴を閲覧して、どのホームデバイスがいつアクセスされたかを確認することもできます。

家の鍵に対応したスマートロックは、住人がドアから6フィート（約1.8メートル）以内にいる場合、ハンズフリーで解錠できます。ホームアプリはロボット掃除機にも対応する予定です。また、Appleはカリフォルニア州のPacific Gas & Electric Companyをはじめとする電力会社と提携し、ユーザーが電力会社アカウントをホームアプリに接続して電力使用量を追跡し、エネルギー使用に関するより適切な判断を下せるようにします。

SharePlayがHomePodとHomePod miniのApple Musicに登場します。HomePodに接続したiPhoneに自分のiPhoneを近づけるか、もう一方のiPhoneの画面に表示されるQRコードをスキャンすることで、再生をコントロールしたり、曲をキューに追加したりできます。Apple Musicに加入していないユーザーでもSharePlayセッションに参加できます。AirPlayにも空間オーディオが加わり、iPhoneからHomePodなどのAirPlay対応スピーカーに臨場感あふれるオーディオを届けることができます。

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