Mozillaは9月下旬にFirefoxブラウザのバージョン7をリリースしました。同社の新しい高速リリースサイクルの一環として、リリースから数日後にはFirefox 8のベータ版が既に開発者向けに提供されていることをお伝えしました。記事では、MozillaがFirefox 8ではタブ管理の改善、Twitterとのより緊密な連携、そしてウェブ開発者向けの新機能の提供を約束しているとお伝えしました。

数日前にMozillaのFTPサーバーにアップロードされたFirefox 8が本日正式にリリースされ、Mozillaのブログ記事で前バージョンとの違いが概説されました。Firefox 8ベータ版と同様に、Firefox 8正式版には、既存のタブ（前回ブラウザを終了したときに開いたままにしていたページ）を、選択された場合にのみ読み込む設定オプションが追加されました。これにより、起動時にすべてのタブを強制的に再読み込みする必要がなくなり、ブラウザの起動時間が短縮されるはずです。

もう一つの小さな新機能は、アプリの検索ボックスにTwitterアイコンが追加されたことです。Mozillaによると、「Twitter検索は現在、Firefoxの英語版、ポルトガル語版、スロベニア語版、日本語版で利用可能です」とのことで、この新しいオプションは基本的に、検索フィールドに入力した内容に応じて新しいTwitter検索ページを読み込むだけです。Firefoxが@ユーザー名や#ハッシュタグをスマートに認識し、通常の検索ではなくTwitterプロフィールやハッシュタグページを開くことは期待できません。

Firefox 8 では、サードパーティ製アドオンのより適切な処理、セキュリティと安定性の修正に加えて、Web 開発者向けの一連の改善が導入されています。

<audio> および <video> 要素を使用する際のパフォーマンスとメモリ処理が改善されました

• WebGLのクロスドメインテクスチャにCORSサポートを追加しました
• HTML5コンテキストメニューのサポートを追加しました
• insertAdjacentHTML のサポートを追加しました
• 多くの言語における CSS ハイフンのサポートの改善
• WebSocketサポートの改善

Lion のサポートに関しては、Google は Chrome をアップデートして OS の新しいネイティブ スクロールと全画面モードを利用できるようにしたのに対し、Mozilla のブラウザには依然として Lion の統合や新機能のサポートがまったくありません。

Firefox 8の新機能の詳細については、Mozillaのアップデートに関するブログ投稿をご覧ください。Firefox 9のベータ版はまもなく一般公開される予定です。Firefox 8は、Mozillaのウェブサイトからダウンロードできます。