ニューヨーク・タイムズは本日、iPadおよびiPhoneアプリのアップデートをリリースしました。これにより、有料コンテンツへのアプリ内サブスクリプションが利用可能になりました。サブスクリプションには3つのプランがあり、ウェブサイトとiPhoneアクセスが15ドル、ウェブサイトとiPadが20ドル、そしてウェブサイト、iPad、iPhoneのデジタルコンテンツ全てが35ドルで利用可能となります。いずれも月額制です。

Appleのサブスクリプションサービスの導入は、Appleが設定したと噂されていた期限の翌日に行われました。ただし、Appleがサブスクリプションガイドラインの特定の要件を撤回したため、コンテンツプロバイダーにとっては期限がいくらか緩和されました。最も注目すべき点は、アプリ内購入やコンテンツのサブスクリプションの提供が義務付けられなくなり、ウェブサイトで提供している価格とは異なる価格でコンテンツを提供できるようになったことです。

しかし、変更されなかったルールが一つあります。それは、アプリがアプリ内購入やサブスクリプションを提供している場合、Appleエコシステム外のコンテンツを購入するための外部リンクをユーザーに提供してはならないというものです。ニューヨーク・タイムズはこのルールを順守しているように見えますが、既存の購読者にはAppleが許可している通り、コンテンツに無料でアクセスできる簡単な方法を提供しました。今回の導入は、同紙が今年4月にiPadアプリに初めてペイウォールを導入した後、iOSサブスクリプションの導入を初めて約束してからほぼ4か月後のことでした。また、Wired Magazine、The Daily、The Telegraph、BloombergのBusinessWeekなど、他の出版物もiOSサブスクリプションを導入しています。