スーパーマリオランのマーケティング攻勢が始まりました。iOS版スーパーマリオランの発売まであと1週間となった今、宮本茂氏がThe VergeとBuzzFeed Newsのインタビューを受けました。マリオの生みの親である宮本茂氏は、両誌に対し、ゲームの内容、任天堂の目標、そして開発の経緯について長々と語りました。

宮本氏はThe Vergeに対し、『スーパーマリオラン』のゲームプレイの背後にある思考プロセスについて語った。

「マリオをジャンプさせるためのこのシンプルなタップインタラクションによって、最も幅広い層の人々がプレイできるゲームを作ることができると感じました。」

しかし、任天堂の視聴者拡大戦略はゲームプレイだけにとどまらず、宮本氏はBuzzFeed Newsに次のように説明した。

「子どもたちは、親が機種変更する時に親からもらったデバイスで遊んでいます」と宮本氏は述べた。「任天堂のIPをスマートデバイスに導入し、子どもたちに任天堂のキャラクターやゲームと触れ合う機会を提供するにはどうすればいいのか、というアプローチを取りたいと考えました。」

スマートフォンの普及とカジュアルゲームの台頭を考えると、これは非常に理にかなった戦略です。

任天堂は『スーパーマリオラン』を片手で操作できるゲームにするという目標を掲げ、ポートレートモードに対応したデザインを考案しました。これは任天堂のクリエイティブチームにとって新たな機会となりました。宮本氏はThe Vergeに対し、次のように語っています。

「縦方向のゲームプレイと片手プレイに焦点を当て始めたとき、マリオゲームに縦方向の空間を設けることで、ゲーム自体の縦方向の要素がどれだけ強化され、マリオに新たな楽しさがもたらされるかに驚きました」と宮本氏は説明する。「これらはすべてこのゲームのために新たに作成したレベルですが、縦方向の配置によって、ゲームを縦方向に拡張する方法について多くの新しいアイデアが生まれました。タワーを登るゲームが登場したのは、『アイスクライマーズ』の時代以来かもしれません。」

宮本氏はBuzzFeed Newsに対し、「エンドレスランナー」スタイルのマリオゲーム開発の着想は、マリオや他のゲームでスピードランをするファンから影響を受けたと語った。スピードランの動画を見たことがある人もいるかもしれない。YouTubeにはそのような動画が山ほどある。BuzzFeedは次のように説明している。

ゲーマーたちの驚異的なスピードランやその他のゲームスキルの偉業を収めたオンライン動画を観ていた任天堂の社員たちは、彼らが十字キーを一度も離さないことに気づいた。マリオは常に走り続け、そのスキルはすべてジャンプの驚異的な精度にかかっていた。任天堂のブレーントラストは、もしすべてのプレイヤーがこのような体験をできたらどうなるだろうかと考えた。

さらに、任天堂の幹部レジー・フィス＝エメ氏と宮本茂氏が昨夜、ジミー・ファロン主演のトゥナイト・ショーに出演し、『スーパーマリオラン』と3月発売予定のNintendo Switchのデモを披露しました。これまで知らなかった方のために言っておきますが、ジミー・ファロン氏が大の任天堂ファンであり、オタクであることは間違いありません。こちらの動画も素晴らしいです。