AdobeはCreative CloudアプリのM1ネイティブ版のリリースを継続しており、本日、Illustrator、InDesign、Lightroom ClassicのApple Siliconネイティブ版がすべて利用可能になったことを発表しました。また、他のデスクトップアプリとモバイルアプリにも今後追加される機能をいくつか発表し、Pfeiffer ConsultingのAndreas Pfeiffer氏に委託したベンチマーク分析を公開しました。この分析では、Creative CloudアプリはM1 Mac上で、同等のIntelシステムと比較して平均80%高速に動作することが示されています。

Adobeから本日発表されたビッグニュースは、Appleの最新M1 Macでネイティブに利用できるCreative Cloudアプリが3つ追加されることです。Illustrator、InDesign、Lightroom Classicです。Adobeによると、Illustratorユーザーは全体的なパフォーマンスが65%向上し、InDesignユーザーは59%、Lightroom Classicユーザーは使用する機能に応じて2～4倍のパフォーマンス向上が見込まれます。

Adobeによると、Premier Pro M1 Macベータ版でも平均77%のパフォーマンス向上が見られるとのことです。このパフォーマンス向上の一部は、Adobe SenseiがM1 SoCのNeural Engineを活用したことによるものです。

Adobeは発表と同時に、M1 Mac上で同社のアプリが同等のIntelシステムと比較して80%高速に動作するというレポート結果を発表しました。Appleの最新システムでプロフェッショナル向けアプリがどのように動作するのか興味があるなら、レポート全体を読む価値があります。結果はアプリやタスクによって異なりますが、全体的に印象的で、AdobeがAppleの新しいチップアーキテクチャへの移行に今後も投資を続けるかどうかは疑問の余地がありません。

昨年秋のリリース時にご紹介したiPad版Illustratorは、新機能の追加により進化を続けています。Adobeは、より自然なブラシストロークを実現できる「Blob Brush Taper」機能を導入しました。また、Illustratorに「透明グリッド」機能が追加され、イラストの透明部分と不透明部分をより容易に区別できるようになります。さらに、書き出しオプションが拡充され、Illustratorテンプレートファイルのサポートも強化されました。

iPad版Photoshopにも、初めてカスタムブラシが追加されました。ブラシはブラシメニューのプラスアイコンからアクセスできます。また、Adobeのウェブサイトにアクセスし、iPadのブラウザから直接ABRファイルをダウンロードすることもできます。写真家向けには、Mac版Lightroomにもアップデートが提供され、プレミアムプリセットの新セット、バージョン管理機能を備えた共同写真編集、そしてLightroom Classicでも利用可能なスーパー解像度機能（画質を損なうことなく画像を拡大できる）などが追加されています。さらに、iOS版Photoshop Expressにはレタッチツールが追加されます。

Adobeの本日の発表は、同社がM1 Macに全力を注いでいることを示しています。Creative Cloudの主要アプリのパフォーマンス向上は目覚ましく、ワークフロー全般のスピードアップにつながるでしょう。同時に、AdobeはiPad版アプリの開発にも積極的に取り組んでおり、大変喜ばしいことです。美しい画面を備えた新しいiPad Proが、より多くのクリエイティブプロフェッショナルに届けられるようになるにつれ、この傾向もさらに進むと確信しています。

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