Appleは本日、M3 iPad AirとA16 iPadの発表と同時に、iPad Air用の全く新しいMagic Keyboardも発表しました。iPad AirシリーズはこれまでiPad Pro用のMagic Keyboardの旧バージョンを継承してきたため、このAir専用バージョンは初めての登場です。昨年iPad ProのMagic Keyboardに搭載された新機能の一部に加え、Proモデルと比較した際の興味深いトレードオフも備えています。

iPad Air用Magic Keyboardには、数字キーの上に14個のファンクションキーが追加され、画面の明るさ調整、音量やオーディオ再生のコントロールなどが可能です。また、iPad Air用旧バージョンよりも大きなトラックパッドと、昨年iPad Pro用Magic Keyboardで導入された新しいヒンジデザインを採用しています。iPad Airへの接続は従来通りSmart Connectorで、パススルー充電用のUSB-Cポートが1つ搭載されています。

iPad ProのMagic Keyboardの機能がiPad Airにも搭載されたのは素晴らしいことです。しかし、Air版にはいくつかの妥協点があり、特にバックライトキーが省略されています。また、iPad Pro用のMagic Keyboardに搭載されているアルミニウム製のパームレストとトラックパッドの触覚フィードバックも搭載されておらず、カラーバリエーションはホワイトのみとなっています。

iPad AirのMagic Keyboardは、iPad Pro版（および昨年のiPad Air版）よりもわずかに安く、11インチ版は269ドル、13インチ版は319ドルと、30ドル安くなっています。また、対応デバイスもはるかに豊富です。iPad Pro版Magic Keyboardは最新のM4モデルのみに対応していますが、iPad Air版iPad Keyboardは新しいM3モデル、昨年のM2モデル、そして2020年以前のモデルに対応しています。

iPad Air向けのこの新しいキーボードは、賛否両論ですが、全体としてはプラスだと思います。AppleはiPad Airの機能とiPad Proの機能を明確に区別することで、iPadアクセサリのラインナップを簡素化しようとしています。前世代のiPad Proキーボードのすべての機能に慣れているAirユーザーにとっては調整が必要になるかもしれませんが、Appleが考えるiPad Airのユーザー体験の明確な期待値を提示しています。

iPad Air 用 Magic Keyboard は本日より予約注文可能で、配送および店頭販売は 3 月 12 日より開始されます。