Appleは本日、パリ2024年夏季オリンピック・パラリンピック開催に合わせ、WalletアプリでパリのNavigo交通パスに対応しました。旅行者はAppleのWalletアプリから直接Navigoパスを取得し、交通チケットをチャージできるようになりました。さらに、iPhoneを駅の非接触型リーダーにかざすだけで、パリの交通網のどの改札も通過できるようになります。

Navigo in WalletはAppleのエクスプレスモード機能もサポートしており、iPhoneをゲートに近づけると、Face IDで認証することなくパスが自動的に有効化されます。さらに、この機能により、iPhoneのバッテリーが切れた後も最大5時間パスを使用できます。

フランスのメディアNumeramaが指摘しているように、Appleの交通パスシステムとの完全な統合は、欧州大陸では初めての試みです。私が試してみたところ、NavigoのパスをWalletに追加し、新規のチケット購入手続きを進める際に、パリの公式交通アプリをインストールする必要さえありませんでした。ただし、これはたまにしか旅行しない人向けです。Apple Walletのパスに読み込むには、公式アプリで週単位や月単位のチケットを購入する必要があります。

Apple Walletとの連携は、長い時間をかけて実現しました。Androidスマートフォンユーザーは、2022年から既にNavigoの物理パスをデバイスで切り替えることができました。当時、イル・ド・フランス・モビリテ（パリの交通局）は、2023年にこの機能をiPhoneに搭載できるようAppleと積極的に協力していると発表していました。そして本日、当初の予定より1年遅れて、ついに実現しました。