2010年1月にiPadが発表される前、AppleがiPadにもっと大きな仮想キーボードを搭載するのではないかとの憶測が飛び交っていたことを覚えていますか？当時、デバイスの大型化により、Appleは画面上でテキストを入力するための画期的で革新的な方法を考案せざるを得なくなるだろうという噂もありました。しかし、結局AppleはiPhone OS 3.2の初期バージョンでiPhoneのソフトキーボードをそのまま再現し、ほぼラップトップサイズに仕上げました。実際、iPadのソフトウェアキーボードへの最大の変更は、昨年のiOS 5.0で分割キーボードが導入されたことで実現しました。

iOSキーボードのすべてが完璧で、Appleが改良をやめるべきだという意味ではありません。Dropboxのテキストエディターが多数あることからもわかるように、テキスト選択ツールへのアクセスを容易にする、カスタマイズ可能な、異なるキーボードが求められています。

iOS 6への要望リストの中で、iPhoneとiPadでテキスト選択がもっと簡単かつ高速化されることを強く望みます。iOSのテキスト選択方法は最高レベルの一つだと私は思っていますが、Appleはもっと改善できるはずです。ライターにとって、テキスト入力ではなく選択は、ノートパソコンほど速くありません。問題はキーボードではありません。この問題は外付けのBluetoothキーボードでも発生します。テキスト操作のためにキーボードから手を離さなければならないiOS自体の設計に問題があるのです。

iDownloadBlogは、YouTubeユーザー「danielchasehooper」による興味深いコンセプト動画を投稿しました。iPadでのテキスト選択に関する興味深い可能性を示唆しています。キーボードのタップとスワイプを可能にすることで、このシステムは理論的には、Shiftキーなどのキーと組み合わせることで、より高速な選択を可能にします。iOSのほぼすべての領域でタップとスワイプがサポートされているのに、なぜキーボードではサポートされないのでしょうか？

コンセプトはアイデアであり、Appleはそれを検討しているように見えることもあります。この動画がAppleに評価される機能になるかどうかは分かりませんが（デザイン的には理にかなっていると思いますが）、iOS 6のテキスト選択機能に何か変化が起きることを期待しています。