フォーチュン誌が伝えたスターン・エイジーのアナリスト、ショウ・ウー氏による最新レポートによると、過去数ヶ月にわたりiPad 2のサプライチェーンに影響を与えていた生産上の問題は「大幅に改善」し、サプライヤー側の制約が緩和されたことで、月間出荷台数が300万台から400万台に近づいているという。ウー氏は、6月25日締めの四半期のiPad出荷台数を590万台から680万台に増加させると予測している。また、iPhoneは1700万台、Macは390万台に達すると見込んでいる。ウー氏は、ホワイトiPhoneの発売は、同製品の「継続的な好調な普及」を示すものであり、米国でVerizonがiPhoneを販売していることも追い風になっていると指摘している。

前四半期のiPad出荷に悪影響を与えた生産上の問題は、「設備の刷新と生産ラインのiPad 2への転換が成功したことで、歩留まりと生産量が向上し、大幅に改善した」とウー氏は記している。これは、部品と労働力の両方が不足しているという最近の報道とは矛盾しているように思える。

ウー氏によれば、iPadは2011年後半までに月間300万〜400万台を販売するというアップルの目標に達するには「まだ道のりは遠い」が、「近づいてきている」という。

過去数週間に掲載された矛盾する報道によると、Appleは日本の地震と津波の影響に加え、Foxconnの工場で発生したその他の問題により、iPad 2の生産に依然として問題を抱えているとのことです。FBRのアナリスト、クレイグ・バーガー氏は、Appleが今年4,000万台から4,500万台のiPadを生産するという社内目標を達成できないだろうと予想しています。最近別の報道で言及された技術的な問題の中には、iPad 2の供給不足は、前四半期に出荷されたLGのディスプレイユニットの一部で発見された光漏れ問題に関連するスピーカーとディスプレイの生産上の問題に関連しているというものがあります。