iOSファーストユーザーになって3年近くになりますが、その間、古いMacBook Airを取り出す必要があったことはほとんどありませんでした。唯一、Webから音楽やポッドキャストのファイルをダウンロードして、iOSで簡単にアクセスできる場所に保存したいという要望が残っています。理想としては、これらのファイルをiTunesにインポートしてiCloudミュージックライブラリに追加できるようにしたいのですが、残念ながら、現在のiOSではそれができません。そこで、次善策として「Doppler」というiPhoneアプリを見つけました。

Dopplerは数ヶ月前に、ストリーミング以外の市場をターゲットとした音楽アプリとしてリリースされました。Apple MusicやSpotifyといったサービスの人気が高まっているにもかかわらず、自分の音楽ライブラリをより自由に管理したいというユーザーは依然として多く、そこでDopplerが登場します。オフライン再生とライブラリのカスタマイズに特化しており、iTunesで購入した楽曲やファイルアプリに保存されている曲やポッドキャストをインポートしたり、メタデータをカスタマイズしてライブラリを自分好みに整理したりできます。

本日のバージョン 1.2 では、Doppler に iOS で長い間望んでいた機能、Safari からファイルを直接インポートする機能が追加されました。

Dopplerの新機能の主な利用用途は、Patreonで応援しているアーティストのMP3トラックのダウンロードと、Club MacStoriesのAppStories Unpluggedのような会員限定のポッドキャストのダウンロードです。どちらの場合も、Safariから音楽プレーヤー、あるいはクラウドストレージプロバイダーにオーディオファイルを転送するのは、これまでiOSでは非常に困難でした。昨年、iOS 11でファイルアプリが導入されたとき、この問題はついに解決されるだろうと思いました。Safariのファイルの共有拡張機能を使ってオーディオトラックを保存できるようになるに違いありません。しかし残念ながら、Safariは特定のファイルタイプをダウンロードした場合にのみファイル拡張機能を表示し、オーディオファイルは含まれていません。そこでDopplerの出番です。

Doppler は、2つの状況で使用できるアクション拡張機能を提供するようになりました。1つはSafariにオーディオファイルが既に読み込まれている場合、もう1つはオーディオファイルへのリンクを長押しして「共有…」オプションを選択した場合です。このアクション拡張機能はファイルを読み込み、トラックのメタデータを変更し、Doppler ライブラリに保存します。このアプリは音楽プレーヤーとして販売されていますが、ポッドキャストでも同じプロセスで動作します。ただし、ポッドキャストはトラックサイズが大きいため、インポートに時間がかかる点にご注意ください。

Dopplerはまだリリースから日が浅いアプリなので、iPadアプリやiCloud同期など、将来的に追加されるであろう重要な機能が欠けています。しかし、デザインはしっかりしていて、各アルバムの配色に合わせた背景が、Apple Musicアプリの過去のバージョンを彷彿とさせるところが気に入っています。機能は少ないものの、Dopplerはストリーミングサービス以外での使用に適した基本的な音楽プレーヤーとして十分に機能します。そして今では、Safariインポート機能のおかげで、私のデバイスにインストールしたままにしておくべき重要なユーティリティになっています。

Doppler は iPhone 用として App Store から入手できます。