MacStories Apps Treeイベント (Mac および iPhone アプリ ライセンス 450 個、総額 10,000 ドル相当の景品あり)の一環として、Mac OS X 用アプリケーションやアプリケーションのアイコンを設計、開発する手順について、Mac デザイナーや開発者の意見を聞くのは興味深いと思いました。

これは、Iconfactory のデザイナー、Anthony Pirainoによるゲスト投稿です。

ぜひ読んでみてください。

Apple の工業デザインが人々の心に深く響く理由が分かりました。

アイコンが鍵です。でも、あなたが思っているような意味ではありません。

Iconfactoryでデザイナーとして働く私は、アイコン制作に多くの時間を費やしています。メタファーの開発やコンセプトの具体化などです。アイコンデザインにおける重要な課題の一つは、経済性、つまりアイコンの効率性を高める能力です。優れたアイコンには、概念的な効率性が不可欠です。アプリケーションアイコンの場合、アートワークはアプリ全体を簡潔かつ明確に表現する必要があります。ツールバーアイコンの場合、アートワークはツールバー内の他の機能と1つの機能を区別する必要があります。これを適切に行うには、アイコンの周りに無関係な要素が無秩序に存在する余地はありません。時には、コンセプトを統制する必要があります。例えば、ある開発者がアプリケーションアイコンのコンセプトとして次のようなものを説明するとします。

「ええと、このアプリはインターネットでニュース記事を探し、記事から写真や画像を抽出し、記事の内容に基づいてタグを付けてアーカイブに整理します。ですから、アイコンには地球儀、新聞、数枚の写真、そしてファイリングキャビネットを含める必要があります。ダウンロード中なので、矢印も追加した方がいいでしょう。」

効率的？いいえ。まあ、アイコンデザイナーを絶望させるのが目的なら話は別ですが。しかし、そこには概念的な効率性はありません。要素を削除し、コンセプトを簡素化する必要があります。

優れたアイコンには、視覚的な効率性も重要です。特にツールバーアイコンのような小さなサイズでは、1ピクセル1ピクセルが重要です。線はシンプルに、テクスチャは控えめにする必要があります。細部にこだわりすぎると、鮮明で分かりやすいアイコンが見栄えの悪いものに変わってしまうことがよくあります。

こうしたコンセプトとレンダリングの経済性により、アイコンは本来表現しようとするものの理想化された描写へと向かうことになります。最良のアイコンとは、真に象徴的であり、それが表すものの本質を可能な限り直接的に伝えるものでなければなりません。

そして、話をAppleに戻します。

視覚的な観点から見ると、Appleのハードウェアデザインはますます経済的になっています。CubeとMiniは、コンピュータを最小限のコンパクトさに凝縮しました。私のTitanium PowerBook G4と新しいMacBook Proを比べてみると、その違いは歴然としています。当時は洗練されたスタイリッシュな印象でしたが、G4は継ぎ目や装飾、そして余計な視覚的な要素が随所に散りばめられていました。一方、MacBook Proは、継ぎ目がなく、美しく流線型のアルミニウム板です。極端な例として、iPod ShuffleやiPhoneのようなデバイスでは、ハードウェア自体は、ほんの数個の小さなボタンが加わるだけで、滑らかで特徴のないテクノロジーの塊と化しています。

このシンプルさこそがAppleのハードウェアの魅力の大きな部分を占め、Appleのデザインがこれほどまでに共感を呼ぶ理由の一つです。継ぎ目一つ、ボタン一つ一つ、視覚的なノイズはすべて排除されつつあります。MacとiPhoneは、コンピューターと携帯電話の理想的な象徴となりつつあります。

Apple は自社のハードウェアをハードウェアの象徴に変えつつあります。