開発者のオルガ・オサドチャ氏が最初に指摘したように、Apple は App Store で関連検索提案機能をテストしており、これは本日早朝、iOS 7 搭載の iPhone ユーザー向けに展開を開始しました。

新しいメニューは、現在の検索に関連する検索候補を表示するスクロールバーです。ユーザーは候補をタップすることで、最新の検索結果を表示し、より多くのアプリを見つけることができます。1回のセッションで複数の候補を選択できます。例えば、「インディーゲーム」を検索すると、「アクションゲーム」の候補が表示され、その中に「アクションRPG」も表示されます。新しい候補バーは検索結果の表示方法を変更するものではありません。AppleはiPhoneでは依然としてカードレイアウトを使用しています。また、現時点では、この機能はiPadおよびデスクトップコンピューター向けのApp Storeでは利用できないようです。

新しい関連検索候補は、App Storeの検索結果をアプリの視覚的なセマンティクスで拡張するAppleの初の試みの一つです。この機能をテストしたところ、「ビジネスニュース」と「ビデオゲームニュース」、「ライティング」と「ストーリーのアイデア」、「ヘルシー料理」と「料理レシピ」といった特定のサブカテゴリーの候補が表示されました。それぞれの関連検索セットには、候補の検索に対してより具体的で関連性の高い新しい結果が含まれていました。候補の検索はより多くのサブ候補に分岐する可能性があり（前述のゲームの例がまさにその例です）、中には追加の検索が含まれていない関連検索も見られました。候補用の追加のバーを除けば、結果は追加の変更なく通常のカードとして表示されました。

この新機能が、Appleのカスタムセクションによるキュレーションの取り組み、開発者がアプリ用に選んだキーワード、App Storeで人気の検索キーワード、あるいはこれらすべての既存のメタデータの組み合わせに基づいているのかは不明です。過去数年間、Appleはキュレーションされたセクション（コレクションと呼ばれる）の大規模なカタログを構築してきましたが、検索候補の主な情報源ではないようです。関連検索は、「ライティング」や「ニュース」といった一般的な用語やフレーズから、「ワード エクセル」や「ゲームロフト」といった企業名や製品名の組み合わせまで多岐にわたり、Appleはこの機能をより広範な展開に先立ち、まだテストと調整を行っている段階である可能性を示唆しています。

App Storeには100万本以上のアプリが登録されており、ユーザーが関連性の高いアプリをより簡単に見つけられるようにするために、Appleが大幅な改善を行える領域の一つとして検索がしばしば挙げられてきました。2年前、AppleはApp Storeの検索エンジンChompを買収しました。この買収により、App Storeの検索とおすすめ機能に新たなユーザー機能がもたらされると期待されていましたが、iOS 6とiOS 7では実現しませんでした。

同社は昨年、近隣で人気のアプリを見つける機能を導入しましたが、新しい検索候補は、地理的な位置情報に依存しない一般的なフィルタリングレイヤーを提供する可能性があります。現時点では、Appleがユーザーの嗜好や購入履歴に基づいて検索候補を最適化しているかどうかは明らかではありません。最初のテストでは、関連検索はユーザーのパーソナライゼーションではなく、単にアプリのカテゴリーに基づいていることが示唆されています。現時点では、一部の検索候補がAppleによって手動でキュレーションされているかどうかは判断が困難です。

昨年、App Store最適化（ASO）は、Appleの検索アルゴリズム（同社はこのアルゴリズムを複数回にわたって調整）で自社アプリを上位に表示させたいサードパーティ開発者にとって、一般的な手法となりました。検索時にユーザーにより具体的な検索キーワードが直接提案されることで、AppleはASO値の高い検索結果が下位の検索結果に埋もれてしまうという問題を軽減し、競争が激化する市場において、より関連性の高い、より具体的なアプリをユーザーに提供できるようになります。