北京で行われたブラジルのジルマ・ルセフ大統領と鴻海精密工業の創業者、郭台銘（テリー・ゴウ）氏の会談において、鴻海精密工業は子会社フォックスコンが120億ドルを投資し、ブラジルでモバイル機器向けモニターとディスプレイの生産を開始する計画を発表した。このニュースは、ブラジルの複数のメディア（Globo Economia、Folha）とロイター・アフリカで報じられている。フォックスコンは、iPhoneやiPadなど、Apple向けの様々な電子製品を中国の工場で組み立てている。

報道によると、正式発表はルセフ大統領によって行われ、一方でブラジルのメルカダンテ科学技術大臣はフォックスコンに対し、今後5年間で120億ドルを投資するよう3か月以上交渉してきたという。フォックスコンはすでにソニー、デル、HP向けの製品を組み立てる工場をブラジルに3つ持っているため、このプロジェクトには10​​万人の新規従業員（エンジニア2万人を含む）の採用が必要になる。Globo EconomiaとFolha.comの記事はどちらも、メルカダンテ大臣が会議中に、フォックスコンは2011年11月からブラジルでアップル向けのiPadの組み立てを開始すると述べたと報じている。これは、アップルがiOSデバイスの組み立てのためにブラジルに独自の施設を開設することを検討していると報じたここ数日の憶測に続くものだが、この時点では、噂は実際にはフォックスコンがiPadの生産などを含む同国への投資を計画しているというものだったようだ。

Google翻訳より:

フォルハ

台湾のフォックスコンは、今後5年間でディスプレイ（画面）生産のためブラジルに120億米ドルを投資すると、ルセフ大統領が火曜日に発表した。同社は既に中国に5つの工場を保有しており、11月からブラジルでiPadの生産を開始することも発表した。

グローボ・エコノミア

開発産業貿易省は、タブレットコンピューター（キーボードとタッチスクリーンのないノートパソコン）を基礎生産プロセス（PPB）に組み入れ、減税措置の対象とするための条件について、金曜日（15日）までパブリックコメントを実施しました。このパブリックコメントを要請した通信省は、PPBへの組み入れにより、輸入物価指数（IPI）が15%から3%に、サンパウロで生産される場合の付加価値税（VAT）が18%から7%に引き下げられるため、タブレットの価格が輸入品に比べて最大31%引き下げられると試算しています。

報道では、フォックスコンの新施設やその所在地の可能性に関する詳細は明らかにされていない。

更新：ロイター通信の新しい記事によると、フォックスコンは11月末までにブラジルでiPadの組み立てを開始する予定だが、ブラジル政府との投資に関する協議はまだ進行中とのことだ。

ブラジルのジルマ・ルセフ大統領は、胡錦濤中国国家主席と会談するために北京を訪問した際、記者団に対し、ブラジル政府はフォックスコンの投資計画を検討していると語った。

ルセフ大統領は、ブラジル政府がさまざまなテクノロジー企業と行っている協議について、「フォックスコンの場合、5～6年で3億～4億ドルから120億ドルに及ぶ幅広い投資が行われる」と述べた。

「彼らは提携を提案しています。ブラジルに投資したいと私たちのところにやって来たんです。

報道によると、フォックスコンは人件費の高騰により、生産工場を中国・深センから段階的に移転することを検討しているという。