Macgasm の Wayne Dixon 氏は、Mac App Store でアプリデータがどのようにバックアップされるかについて次のように述べています。

そこで疑問に思うことがあります。アプリケーションのデータはどのようにバックアップされるのでしょうか？現在、iOS App Storeでは、iOSデバイスを同期するとデータがバックアップされ、その後、コンピュータをバックアップするとこの情報が再度バックアップされます（コンピュータのバックアップはしていますよね？）。しかし、アプリケーションデータがローカルに保存されているだけで、コンピュータを再インストールする必要がある場合、ソフトウェア自体は再ダウンロードできるとしても、バックアップがあってもデータが正しい場所に簡単に保存されない可能性があります。

Appleがデスクトップ向けにiOSライクなモデルを発表したとき、バックアップモデルがMacにどのように引き継がれるのか、私たちはあまり疑問に思いませんでした。そもそも引き継がれるのでしょうか？現在のOS X（そしてそれ以前のバージョンも）では、各アプリはハードディスク上の様々なフォルダにデータを保存します。通常はユーザーライブラリ内の「Application Support」フォルダですが、設定、キャッシュ、データベースなどは別の場所に保存されることもあります。1Password、Candybar、DEVONthinkなど、一部のアプリケーションではメインデータベースの保存先を手動で選択できる場合もあります。Mac App Storeはこれを変えるのでしょうか？

分かりません。ジョブズ氏とフェデリギ氏が「Back to the Mac」イベントのステージでLionのデモを行った際、彼らは「購入」をクリックするだけでアプリアイコンがドックに飛び出すという、いかに簡単なインストール方法かを強調していました。もちろん、Appleはアプリデータやデータベースの保存場所に関する技術的な詳細にはまだ触れようとしていません。現状では、Macで「位置情報」にアクセスする主な手段であるFinderがアップデートされるかどうかさえ分かりません。

iOSでは、アプリのデータはアプリケーション自体を含むフォルダに保存され、デバイスが同期するコンピュータに定期的にバックアップが保存されます。Mac App Storeでは、デバイスとコンピュータは同一になります。Appleは現在のOS Xシステム（アプリケーションファイルはユーザーがすぐに確認でき、データとバックアップは別の場所に保存される）を継続する可能性が高いですが、何か新しいものが発表されることを期待しています。

ウェインの記事の2番目の部分は、本当に興味深いところです。

Mac App Store内のアプリにとって、同期は重要な鍵となります。ユーザーが再インストール時にデータをダウンロードできるようにするには、アプリケーションに同期機能を組み込む必要があります。これにより、ユーザーはMac App Storeからすべてのアプリケーションを再度ダウンロードし、プログラムを起動することで、Macを迅速にアップグレードできるようになります。起動時には、最初のダウンロード時にアカウントへのアクセスに必要な認証情報が要求され、その後自動ダウンロードが開始されるため、ユーザーはすぐに前回の同期状態に戻ることができます。

彼が構想しているのは、アプリはMac App Storeに保存・販売されるものの、アプリのデータとバックアップは常にクラウドに同期されるシステムです。これにより、複数のコンピュータ間でアプリを簡単に同期でき、新しいマシンに新規インストールした際に以前のデータを簡単に復元できるようになります。よく考えてみると、このモデルはiOSにも最適で、私がMacStoriesで長年議論してきたことでもあります。つまり、モバイルアプリとデスクトップアプリを同期するためのシンプルでアクセスしやすい方法です。

唯一の問題は、リソースとライブラリを大量に消費するアプリ（iPhoto、Yojimbo、DEVONthinkなど）では、Appleにとって大きなリスクとなることです。毎日数百万ギガバイトものデータがサーバーに送信され、iOSとMacの両方のアプリから数百万件ものリクエストが送信されます。

もしかしたら、私たちの想像力が行き過ぎているだけかもしれませんが、いつかは必ず起こりますよね？もしその日が来年のいつかだったらどうでしょう？