先週App StoreでリリースされたUpWordは、Dropboxと連携し、ジェスチャー操作でメモを素早く追加し、リスト内で管理できるリスト作成アプリです。完璧ではありませんが、興味深いアイデアが盛り込まれています。

UpWordはリストを個別の.txtファイルとしてDropboxに保存するため、Dropboxがインストールされているあらゆるデバイスから編集できます。アプリには3つのテーマ、TextExpanderタッチのサポート、ハイパーリンク認識機能（プレーンテキスト中心のアプリとしては嬉しい機能）、そして常に入力モードで起動して新しいメモを追加できる設定があります。アプリを開くと、画面下部に大きな「+」ボタンがあり、これをタップすると新しいメモを作成できます。メモ画面はごく標準的なもので、上部のツールバーには検索、共有（Dropboxリンクのコピーを含む）、単語数の表示ボタンがあります。

リストには「カテゴリー」（フォルダ）を作成でき、Mailboxを彷彿とさせるリマインダー機能もあります。日付ベースのリマインダーを任意のリストに関連付けることができます。リスト名をスワイプすると、削除、移動、お気に入りとしてマーク、リマインダー作成のアイコンが並んだアクションバーが表示されます。リマインダーは日付ベースですが、Appleのリマインダーアプリではなく、UpWord独自のアラート機能です。リマインダー設定メニューは明らかにMailbox風で、「明日の夕方」や「3時間後」などのショートカットが用意されていますが、必要に応じて日付と時間を手動で設定することもできます。

このアプリの最も優れた点の一つは、リマインダーとお気に入りが専用のビューにまとめられていることです。特にリマインダーは、リマインダーが割り当てられたファイルの内訳がわかりやすく表示されるので便利です。

UpWordのコア機能は、ジェスチャーを使ってテキスト行をフォーマットされたリストに変換できることです。行にカーソルを合わせて左にスワイプすると箇条書きが追加され、もう一度スワイプすると行が赤く3つの感嘆符付き、または太字になります。右にスワイプすると行にチェックマークが付き、完了としてマークされます。これらのジェスチャーは便利ですが、あくまで視覚的な区別としてのみ使用されています。アプリには、リストが複数あるか、優先度の高い行があるかを適切に判断するためのフィルタリングシステムがありません。

UpWordは、リスト用の軽量なメールボックスです。TaskPaperのようなプレーンテキストのToDoシステムと、従来のメモアプリの中間に位置するUpWordは、両方の機能を取り入れ、お気に入りやリマインダーを使ってリストを実用的なものにしようと試みています。その結果は興味深く、多くの点で斬新です。同期は高速（ただし、競合解決ツールがあればなお良いでしょう）、アプリの動作は軽快、リマインダーの概要表示は便利、ジェスチャー操作でリスト作成が高速化します。しかしながら、iPadアプリ（現時点では提供されていません）がなくても、UpWordはもっと多くの機能を提供できるのではないかという印象を受けます。現状では、テキストの個々の行にリマインダーを割り当てることはできず、すべてのファイルの内容を検索することもできません。TaskPaper風の構文がないことで、UpWordは使いやすくなっていますが、一方で、ファイル内のリストではなく、ファイルにリマインダーを関連付ける方法が限られています。プレーンテキストシステムにリマインダーなどの機能を拡張するというコンセプトは巧妙ですが、より柔軟で、複数のプラットフォームで利用できるようにする必要があります。

UpWordは、他のデバイスと同期されない独自の機能（リマインダーやお気に入り）とDropboxを組み合わせることで、テキストファイルをどこにでも持ち運んで編集できるようになります。UpWordは大きな可能性を秘めており、iOS 7.1の暫定サポートを含むアップデートがApp Storeで既にリリースされています。

期間限定で、UpWord は 0.99 ドルでご利用いただけます。